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2007年11月27日

青年部創立30周年記念講演

平成19年11月19日、高松国際ホテルにおいて青年部創立30周年記念講演を開催しました。四国学院大学教授田尾和俊氏を講師にお迎えし、「うどんブーム仕掛け人のアイデア発想法」と題して講演が行われました。

(講演要旨)
 タウン情報誌の編集をしていた時に、そこでアイデアを何百も考えた中の1つが「さぬきうどん」だった。さぬきうどんがブームとなり、綾川町の「山越えうどん」では、ゴールデンウィークに1日で約3千人が食べに来ている。ゴールデンウィークに県外ナンバーの車の割合を調査した結果、坂出の人気店「がもう」では9割が県外ナンバーであり、観光地である金比羅の80%台を上回った。
 うどん屋巡りの記事を連載する前の話だが、民家の納屋で営業しているうどん屋があり、そこに初めて食べに行った時にワクワクしたのを覚えている。このワクワク感を再現し、手書きの地図と笑いを添えた文章を加えると「若い人を動かす」ことができると考えた。さぬきうどんをグルメではなく、若者向けレジャーとして扱った。香川の情報誌で連載していたので、他県では情報発信していません。後に、他県の雑誌やテレビが食いついてきたことがブームを広げることになった。うどん屋自体が高いポテンシャルを持っていることも、ブームが長続きしている要因である。
 モノ作りにおけるアイデアの出し方では、類似品をイメージしたり、他の国や地域で使う場合や時代を変えてみたり、全く関係のない物を引っ付けてみると、様々な商品のアイデアが思い付く。ここで、誰にどんな物を売るかを決める。年齢や性別で分けて商品を作ろうとする人がいるが、若者を例にすると、50歳代でもまだ若いと思っている人もいるので、好奇心のある人とそうでない人で分ける方がいい。固定概念に捕らわれず、誰に何をしたいかを明確にして、あらゆる思い付く条件でたくさんのアイデアを並べてから企画会議をすれば、必ず商売が成り立つ隙間が見つかる。

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投稿者 商業振興部 : 2007年11月27日 14:38
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