| 集計上の分類業種 |
具体的な業種
(産業分類細分類相当) |
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
| 食料品 |
製粉製麺 |
大手製粉会社より家庭用小麦粉製品(3品目)、乾麺製品(1品目)の価格改定の発表があった。10月1日から輸入小麦の政府売渡価格が改定されたため、来年2月2日納品分から約0.5から0.8%値下げの予定である。一方、その他の原材料価格や製造コスト、包装資材代、物流費等のコストは継続して上昇しており、来年3月2日納品分より乾麺製品(1品目)約20%値上げの予定である。 |
| 味噌 |
年末に向け、製造量及び出荷量が増加している。伸び率は前年と変化はない。商談会の結果を組合で把握できるのは1月の集計となるが、前回の商談会で成果のあった1社は今年も販路拡大しているとの報告があり、他社の販路拡大も期待している。 |
| 冷凍食品 |
日本冷凍食品協会による9月の冷凍食品生産数量は昨対98.7%となった。カテゴリー別にはフライ揚げ物類89.6%、フライ類以外の調理食品101.1%、菓子類102.6%となり、フライ類以外の調理食品及び菓子類が前年を上回った。業態別では市販用が95.4%、業務用が104.8%となり、業務用は好調に推移している。今秋の米の取り引き価格が上昇したことにより、直接米を使用した製品の値上げに加えて、米を使用したメニューに使われる食材の値上げ価格にも影響がでる可能性がある。いずれにしても様々なコスト上昇により、経営課題は山積している。 |
| パン |
人手不足感がある。 |
| 繊維工業 |
手袋 |
秋が短くすぐに冬が到来する昨今は実需期も短くなった気がしてならないが、寒くならないと売れない手袋を如何に寒くない時期に売るかが課題かもしれない。また、業界での課題抽出についても、皆さん声が多いのは、需要の停滞、それから製品ニーズの変化への対応が問題点として洗い出されているが、いずれも根深く、現実的な打開策は見いだせない状況である。 |
| 木材・木製品 |
家具 |
香川県は国内でも有数のコタツの産地であるが、年々需要も減りつつあり、県内のコタツ製造事業者の業績は悪化している。物価高で様々なモノの値上がりが響き、家具への消費意欲はかなり薄れている感じがある。 |
| 製材 |
7ヶ月連続して新築住宅着工数が減っている。製品市場でも原木状況などから製品の入荷量が減少しているため、希望の製品が集荷しにくくなっており、販売店での仕入量、販売量の低迷状態が続いている。 |
| 木材 |
業況は着工戸数も減少し、価格安定もなく悪いまま推移している。 |
| 印刷 |
印刷 |
11月の売上は前年同月に比べ、ほぼ横ばいの数字である。そのため、雇用人員も過剰にならないよう抑え、固定費が圧迫しないように注意し、利益を確保していきたい。 |
| 窯業・土石製品 |
石材加工 |
猛暑が明けるのを待って秋から動き出した受注は一通り出荷を終えて一段落してしまった。全体的に仕事の量は減っている。 |
| 鉄鋼・金属 |
鉄鋼 |
11月は季節柄忙しくなっている時期だが、状況が悪い組合員の会社はさらに悪化しているようである。周りの状況から、仕事全体の総量は悪化し続けいている印象がある。 |
| 建設用金属 |
鉄骨需要の県内物件を対象としているFABは苦戦をしているが、組合員間の格差はあるものの県内外物件の加工協力で全体的な工場稼働率は一定程度確保できている。しかし、鉄骨技能資格者不足・受注物件の遅延・価格競争の激化など課題も多い。 |
| 輸送機器 |
造船 |
前月同様に安定操業が続いている。業況に変化はない。 |
| その他 |
うちわ |
昨年末に会員組合が解散し、職人の減少もあり、連合会での受発注が厳しくなっているが、他の業者に割り振ることで昨年と同量程度の受注ができた。丸亀うちわミュージアムとしては、1回に30から40人のポーランドからの団体の予約が入らなくなり、体験、うちわの売上は減少傾向かと思われたが、国内の団体が増えてきているので平均を保っている。 |
| 漆器 |
物価高の影響がある中で、瀬戸内国際芸術祭の期間とインバウンドの個人客が増えて、小売業は昨年より売上が伸びたようである。漆器業界も伝統工芸の展示会の客数が伸びた。年末にかけて販売数も期待される。 |
| 綿寝具 |
病院関係の経営悪化で業務用は減少傾向にある。一般の寝具小売店はあまり良くないようである。 |
| 小売業 |
青果物 |
一部の野菜(トマト)の高騰が続き品揃えが難しく、また、虫害を受けた商品のクレーム対応に追われた。 |
| 石油 |
ガソリンの暫定税率廃止に向けて11月に2回、12月に1回と補助金が増える(価格が下がる)タイミングがある。11月13日に5円補助金が増えたタイミングでは、高い税率で仕入れた在庫があるにもかかわらず価格を下げて販売する安売業者があり、その影響で組合員によっては、税金の負担を負ってでも追随せざるをえない地域もあるようである。よって利益が圧迫される可能性が今後も十分にある。 |
| 電機 |
秋から徐々に冬へという季節感がなく、客も購入のタイミングが分からなかったようである。中途半端に寒い初冬で、暖房機もほとんど売れていない。10月11月は特によくなかった。 |
| 商店街 |
高松市① |
総じて景気は悪くないと思われるものの、物価高が止まらないことから消費者の財布のヒモが固い傾向が続いている。ただ、株高や少しずつではあるが所得の改善もあり、節約には心掛けながら、使うところには使う、少々出費がかさんでも手に入れたり、イベントに参加したりとの需要もあり、いかに顧客のニーズをくみ取れるかが売上浮揚のカギになるものと思われる。ガソリンの暫定税率廃止に始まり、政府による目に見えたり、実感の持てる経営対策が次々と打ち出されれば、消費の歯車も回り出すものと思われ、期待している。10月末にオープンした人気ショップの集客力は相変わらず高く、商店街も前年に対して10~15%増の通行量であり、しばらくはこの状態が続くものと感じている。またこのところ、飲食店を中心に新規出店が近隣の商店街を含めて数多く起きており、賑わいや真新しさに貢献してもらっている。しかしながら、店舗スタッフの確保には一苦労あり、人件費も高止まっており、採算が合わず、オープンしてわずかな期間で撤退を余儀なくされる事態も発生している。今後も県はサンポート地区の賑わい創出のため、イベント等に力を入れて開催する見通しであることから、サンポート地区の集客を今まで以上に商店街へとつなぐ工夫や仕組みの拡充が必須となってきている。 |
| 高松市② |
11月はインバウンド客の減少等が心配されていたが、各所で多彩なイベントが開かれ家族連れや若い人たちも夕方から来街され賑やかさが増している。物販店は厳しい状況であるが、飲食店は頑張っている。満席で並ぶ店が数店あり、社長自ら笑顔で待ち客を誘導する姿を見るといい街だなと心が温かくなる。 |
| 丸亀市① |
11月は円安による価格上昇の厳しい商戦ではあった前年をクリアできたが、12月は我々の業界のメーカーが赤字転落となるなど厳しい状況になりそうである。 |
| 丸亀市② |
消費の業況は相変わらず低迷したままで、「余計なものは買わない」という生活者の姿勢は続くことが予想される。「年末商戦」という言葉は、完全に過去のものになると予想する。11月21日~22日の2日間、丸亀市と丸亀製麺・トリドールが共催して、「丸亀うどん祭り2025」が開催された。お城祭りのような驚くほどの人が出て来て、商店街もキッチンカーが並ぶなど賑わった。このようなイベントの人手を活用して、一軒一軒の店が販売に結び付く行動に出ればベストだが、個店の体力・気力が残念ながら、備わっていない。11月22日には、商店街にイルミネーションが点灯され、駅前と丸亀城を結ぶ「光の道」が作られた。いろいろな市民団体も関わって行っているが、商店街との「協働の仕組み」が、いつもながらの課題としてある。 |
| 観音寺 |
大企業の(リストラによる)空前の好決算ニュースとは別の商況が続いている。消費者は経済的に買い控えるし、また、買わなくても済む工夫をしている。家族の為の支出はある程度必要としても自分自身の贅沢や褒美などは無くて世間並みの同調意識が風潮である。末端事業者としては、売上額を増やす(そもそも増えない)より、経費や支出を減らす努力をするのが大きい仕事である。やはり、負のスパイラルは抜けていない。 |
| サービス業 |
美容 |
美容師の離職率が問題視されている中、(公社)日本理容美容教育センター令和6年度調査によると、養成施設を卒業後、1年以内に理美容所を退職した者は19.7%、3年以内に退職した者は40.9%で、そのうち美容関連に転職した者が65.8%、美容関連以外に転職した者が34.2%との報告があり、県内各美容所においても少子化のなか、経営上の大きな問題で各店対策に頭を痛めている。 |
| 建設業 |
総合建設 |
各金融機関において、2027年4月以降、手形の取立受付が中止される。建設業界は、慣例等により小切手、手形での支払いが現在でも少なくない。2027年4月をもって、手形での支払いを受け付けないようにするという方法もあるが、工事は施工後(受渡後)の支払いウエイトが大きい事もあり、手形での支払いがやむを得ないケースもある。その為、当組合でも、電子記録債権の利用を決定した。公共工事では、前払金制度の充実、手続きの簡素化等が喫緊の課題と言える。 |
| 運輸業 |
タクシー |
令和7年10月の輸送実績は対前年同月比で営業収入103.7%、輸送人員は114.5%と増加した。 |
| トラック |
令和7年10月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は1.9%減となり、対前月比では5.9%増となった。また、10月分利用車両数の対前年同月比は1.8%減となった。 |
| 貨物 |
公益財団法人日本トラック協会が11月14日に発表のトラック運送業界の景況感(令和7年7月~令和7年9月期)によると、業界の景況感は、一般貨物の輸送数量減少、燃料価格の高止まりや物価高による運送原価の上昇分を十分転嫁できず、営業利益・経営利益は悪化傾向にあり、景況感は前回▲20.0から▲24.1へ4.1ポイント悪化した。来期の見通しは、事業環境の不透明感や人材不足、物価上昇等を織り込み、景況感は今回▲24.1から▲29.4へ5.3ポイント悪化する見込みである。 |