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【前年同月比】         
           
 

令和7年10月の景況
 ……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維 工 業 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
輸 送 機 器 製造業
そ  の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】
(10月の景況から)      
       
集計上の分類業種 具体的な業種
(産業分類細分類相当)
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 惣菜 最低賃金上昇のため、ますます大変な状況になっている。値上げをしなくては厳しいが、顧客離れがあるかと思うと難しい。
製粉製麺 10月から輸入小麦が5銘柄平均で4.0%引き下げられたことを踏まえ、大手製粉業者から業務用小麦粉価格の発表があった。値下げ額は業務用(25㎏当り)強力・準強力系65円、中力・薄力系45円、国内産小麦100%25円の値下げとなった。
味噌 味噌業界は円安の為、輸出で出荷量及び売上、利益とも好調である。値上げ分と為替レートにより利益増加となっている。但し、輸出に対して前向きに対応できた会社に限ると思う。当組合も輸出を目的にGI認証を2年前に取得したが、全く対応できていない。色々資料や商談会の情報提供を行っているが、対応は会員企業によってまちまちである。現状維持ではいけないと会議での議題には上がるが、実情は難しい。他県も前向きな組合はGI認証を取得し、海外へ視察や研修会に参加し前向きに活動している報告も聞く。9月の商談会の結果は来年1月の年間出荷報告書で確認したい。良い結果を期待している。
冷凍食品 日本冷凍食品協会による8月の冷凍食品生産数量は昨対100%となった。カテゴリー別にはフライ揚げ物類98.0%、フライ類以外の調理食品100.7%、菓子類91.6%となり、業務用が好調だった。10月13日に大阪関西万博が閉幕したことなどにより、外食産業の動向注視が必要であると考える。また、香川県では10月18日から地域別最低賃金の改定により66円上昇した。様々なコストが上昇してきている。更なる生産性向上や値上げへの対応など、経営課題は山積している。
パン 人手不足(特に早朝勤務)や最低賃金アップに伴う人件費アップが経営に影響してきている。
繊維工業 手袋 瀬戸内国際芸術祭秋会期に合わせ、10月4日から引田地区も一部の会場を特別開館(土日祝のみ)を行い、ある程度の集客は上げることができた。手袋組合が関係している、手袋ギャラリーでの物販についても来場客数に比例してまずまずの売れ行きで着地した。人手不足の件はイベントでも深刻な状況であり、今後の運営には苦労しそうな点でもあるが、継続的な発信が必要なこの時代にマッチした手法で人手不足を補う所存である。商況については、秋が短くすぐに冬が到来する昨今は実需期も短くなった気がしてならないが、寒くならないと売れない手袋を如何に寒くない時期に売るかが課題かもしれない。
木材・木製品 家具 地場産業のひとつであるこたつに関しては季節、気温の要因で受注はやや増加傾向だが、他の家具については低調である。香川県産木材利活用の取組みについては大阪関西万博に県産ヒノキのテーブルが1000台使われた効果もあり、今後の成長に向けてPRやブランディングの強化が必要である。
製材 木材販売価格は昨年と変わらないが、住設資材の値上がりにより相変わらず新設住宅着工数は減少しており、業界全体の需要の冷え込みが厳しく先の見通しが立たない状況である。
木材 物価高は当然のごとく建築関連資材諸々にも影響を及ぼしており、新築住宅着工戸数は減少の一途をたどっている。建築の坪単価が高止まりしているため建築面積を縮小せざるを得ない業況が続いている。
印刷 印刷 10月の売上は前年並みで終わる予定である。組合内印刷会社に確認したが、同様な答えかあるいは前年より動きが悪いという連絡を受けている。組合員各社の年内の動向を注視していきたい。
窯業・土石製品 石材加工 産地内事業所の平均的な収益状況は厳しさを増すばかりである。このような状況だからこそ、知恵と行動力で乗り越えるためには、組合員全体で方向性を統一し、状況打破を図らなければならないことろではあるが、方向性も見いだせず現実的には個々の事業所の対策で精一杯という現実しかない。
鉄鋼・金属 鋳物 材料・エネルギー・人件費の上昇によるコストアップに販売価格が追いつかず、各社値上げ交渉中である。
鉄鋼 上半期が終わり、組合員の状況としては比較的仕事の受注が来ているようである。ただ、数社は受注が減少している会社もあり、総じて忙しい状況にはならないようである。
建設用金属 現在の鉄骨需要は見積物件が少なく若干前年割れが続く中、企業間格差はあるものの協力加工・付帯工事などで工場稼働率は90%程度キープしている。ただし、人件費・価格転嫁など上昇に対する採算性を重視した取組みが重要となる。年始以降の見通しは不透明な状況が続くと思われる。
輸送機器 造船 前月と同じく業況に変化はない。人員も仕事量も大きな変化はなく、低調に推移している。
その他 漆器 天候もおだやかになり人々の流れも良くなった。特に瀬戸内国際芸術祭があり、インバウンド客と国内観光客の購買力が上がり、業界の景況感は良くなったと思われる。
綿寝具 例年の防衛省の仕事が落札できなかった。大型量販店が落札したようである。業務用布団も減少傾向にある。
卸売業 農薬 今年の夏の天候は高温や小雨など、特に異常な暑さから作物が育たない状況が続いた。
小売業 青果物 天候不順により青果物全体の品不足が続いてる。価格高騰に仕入れ自体がうまくいかず厳しい販売展開になった。11月もこの状況が続くと予想される。
石油 県外安売業者の販売価格による周辺地域SSへの収益圧迫の影響がある。年内でガソリンの暫定税率が廃止されることが決まった。現場での混乱を防ぐため、廃止までのプロセス、スケジュールなど、県内SS約270カ所にポスターを配布する等で周知を行う。
電機 家電メーカー各社の業績が良くないので、人員削減などの生き残り策を発表している関係で組合に携わるメーカー営業からの情報が減っている。そうなってくると組合の必要性が重要になる。コロナで中止していた技術研修会を10月24日に開催し、28名の組合員が出席した。
商店街 高松市① 月初は瀬戸内国際芸術祭秋会期が始まり、また、中国の国慶節の時期とも重なったことで、国内外から多くの観光客にお越しいただけ、特に週末の商店街はあふれかえるほどの人通りとなっている。合わせて、ドーム広場では連日、音楽や秋祭り、エンターテイメントのイベントが目白押しであり、盛況である。月の後半はサンポート地区でハロウィンイベント、プロジェクションマッピング等が開催され、来場者が商店街へ回遊する動きも見られている。10月24日には丸亀町グリーンにポケモンセンターがオープンしたことが更なる商店街全体への集客に繋がっており、過去にないほどの人出が続いている。ただ、その流れは飲食店、土産物需要等へは経済波及効果があるものの、その他の商店街内の業種への恩恵は少ないと感じさせるものに終わっている。空前の日本株高が続いているが、消費活性化への効果は限定的であり、すぐに消費環境改善に繋がるものではなく、むしろ、同時に進行する円安のギアが上がることによる輸入品や原材料価格の高騰傾向の方が、庶民にとっては問題であり、物価高が今後もしばらくは続く要因となりうる状況であり、固くなってしまった消費者の財布のヒモが緩まることはないと見られる。初の女性首相の誕生に伴い、国政が好感され、今後打ち出される経済政策への効果を期待する声も多い。消費環境にとっては追い風であるが、手取りの増加か出費、物価の軽減が早期に見える形で享受できないとその期待は失望に変わることとなる。速やかな閣議決定や政策実施が望まれる。
高松市② 瀬戸内国際芸術祭秋会期も始まり、飲食店が過半数を超える当商店街では国内外問わず大勢の来街者を迎えることができた。特に週末・連休等は夕方頃からどの飲食店も満席で、入店できる店を訪ね歩く人達も大勢見受けられた。
丸亀市① 物価高騰を受けて、10月は売上が全体的にダウンした。ハロウィン行事で活気を取り戻したかったが例年の半分程度と不調に終わった。
丸亀市② 街の人通りや物販店の業況は、「相変わらずの悪さ」が継続している。瀬戸内国際芸術祭の秋会期で、地元の本島が会場になり、猪熊弦一郎美術館との連携事業で「美術館グッズの進呈(くじ引き)」を行ったが、好評で予定の期間よりも早く終了した。また地元の氏神さんの大祭では、一つの地区の神輿が20年ぶりに復活した。他所から出店して来た飲食店が、「担ぎ手」を動員して実施できたと聞いたが、各方面との連携・共働は今後の大切な課題だと思った。
観音寺 小売店の販売方法として、各個別店単体の間口が狭い滞留時間の短い接客よりもメーカー・商社・他業種混成の大会場合同展示販売会がうまくなり、成果が上がっている。単一店舗では話題性や娯楽性や商品量に劣るので勝負にならない。商品力に自信はあるが、量に劣る小店舗がなんとかするとしたらその方法も積極的に取り組もうと考えている。
サービス業 旅館 当月は、瀬戸内国際芸術祭、香川県立アリーナの相乗効果でほとんどの施設の稼働が上がった。今後、この好調を如何に継続発展させるかが課題である。県観光交流のチームは、今後夜型観光に注力している状況であるが、さらなる支援をお願いしたい。
情報 年末に向けて業界の動向は活発になってきている。
美容 2025年6月の「年金制度改正法」成立を受けて、美容業の個人経営サロンは今まで社会保険への加入が対象外だったが、これからは避けて通れない経営の重要課題となる事から、お店自体が受け身でのリスクと捉えるか、前向きに未来への投資と捉えるかにより香川県の美容室においてさらにサロン格差が進むものと思われる。
建設業 総合建設 物価高が長期化しており、落ち着く気配が見えない。組合運営においても共同購入をしている資材の利用数量低下が顕著に表れている。原因として、価格高騰による二次製品への移行等も考えられる。当組合としては、共同購入に係る収入が、財源の柱の一つであり、組合運営において大きな影響がある。新規事業を立ち上げる事が最も効果的ではあるが、何も見出せていない。いかに支出を抑えていくかが鍵となっている。
水道工事 資材に関して各メーカーより来年度からの価格改定のお願いが出てきている状況である。
運輸業 タクシー 令和7年9月の輸送実績は対前年同月比で営業収入105.5%、輸送人員は112.3%と増加した。
トラック 令和7年9月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は0.1%増となり、対前月比では8.9%増となった。また、9月分利用車両数の対前年同月比は0.9%減となった。
     
 

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