集計上の分類業種 |
具体的な業種
(産業分類細分類相当) |
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
惣菜 |
米の価格が異常に高く困っている。業務用が高く、スーパーの販売価格の方が安い、異常な状態になっている。 |
製粉製麺 |
4月から輸入小麦が5銘柄平均で4.6%引下げられたこと及び輸送費、人件費等が上昇していることを踏まえ、大手製粉業者から業務用小麦粉価格の改定が発表された。改定額は、業務用(25㎏当り)強力粉55円、中力・薄力粉65~70円、国産小麦粉55円の値下げとなった(7月10日納品分より)。 |
味噌 |
国産米を原料に使用している会社はいまだに7年産の米価格が決まらない状態(例年は1月に申込)である。昨年からの原油等値上げに伴い販売価格を少額値上げしている。1月から輸出が好転していたがトランプショックで先行きが見通せない。 |
冷凍食品 |
日本冷凍食品協会による2月の冷凍食品生産数量は昨対103.5%で前年を上回った。カテゴリー別ではフライ揚げ物類が105.2%、フライ類以外の調理食品が105.1%、菓子類が95.8%となり、菓子類のみ前年を下回った。業態別では市販用は101.8%、業務用が106.6%となり、業務用が大きく飛躍した。4月13日から開始した大阪・関西万博により国内外の旅行者が増加してくると思われ、特に業務用商品のニーズが高くなることが考えられる。 |
繊維工業 |
手袋 |
4月30日から5月3日の4日間、大阪・関西万博での香川県催事が無事終了し、手袋職人が作ったうどん手袋を全国・世界中の人々に見てもらい、技術力の高さをアピールできたと思う。今後、7月末には大阪・関西万博のローカルジャパン展に手袋作りの実演で参加し、8月は1ヶ月間行われる瀬戸内国際芸術祭の運営協力体制を敷くなど、東かがわ市に集客をもたらすきっかけづくりに貢献するべく自治体と一体となり取り組んでいく令和7年度になりそうである。商況面ではいい話は聞こえてこず、手袋産業にとってはまだ好転とはいかない令和7年度のスタートとなっている。 |
木材・木製品 |
家具 |
長引く物価高や米の価格高騰などの影響は大きい。また、4月からの資材価格値上げもあり、売上の減少と収益の悪化が続いている。今年は大阪・関西万博や瀬戸内国際芸術祭など、イベントイヤーでもあるため、家具業界としては厳しい状況であると思われる。 |
製材 |
国産の原木が値上がりしているが、新設住宅が減少して需要が少ないため、製品価格は不変のままである。業界は厳しい状況が続いている。 |
木材 |
住宅建築材料等の高騰により建築価格が大幅に上がっているため新築住宅の建て控えやリフォームを選択する等、木材使用の割合も減っている。木材の値段はそれほど上昇しているわけではないので業況は厳しいまま推移している。 |
印刷 |
印刷 |
4月は3月に比べると仕事の動きが出てきている。このまま動きが活発に推移するよう進めていく。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
減少傾向の需要に対する対策が今後の課題である。 |
石材加工 |
4月末に46年続いた産地内の機械工具事業所が閉鎖した。産地内の業績悪化に伴い、関連する事業所の先行きも悪化傾向となり、好転する材料が見つからない。 |
鉄鋼・金属 |
鉄鋼 |
新年度になり状況の悪化が目立ち始めている。また、トランプ関税の影響か、設備投資や設備の修繕において、延期の話が出てきている。 |
建設用金属 |
建築鉄骨の全体としての状況は、見積物件・受注物件とも少なく、単価面も足元を見られ厳しい指値交渉が多くなっている。また、工事着手時期のずれにより工場稼働率に影響が出ており、設計事務所・ゼネコンと工期のずれ解消に努めなければならない。 |
輸送機器 |
造船 |
業況に変化はない。人員も仕事量も大きな変化はなく、低調に推移している。 |
その他 |
漆器 |
観光ジーズンが近づき人の流れが出てきて物産品の売上が少しよくなっている。4月の後半からのGWにホテルも満室のようで、景気も良くなってほしいと思う。 |
綿寝具 |
依然としてあまり良くない状況が続いている。 |
小売業 |
青果物 |
春の歓送迎会やお花見などが盛んになり、飲食業界も好調で、野菜等の動きも活発になった。 |
石油 |
5月22日から現行の激変緩和対策事業を組み替えて実施するガソリン等の燃料油価格定額引き下げ措置が始まる。流通の混乱が生じないよう、1回あたりの補助額を最大5円程度に抑えながら段階的に移行していくこととなる。組合としては、卸価格及び適切な供給に要する費用を反映した適正価格での販売を行うよう働きかけていく。 |
電機 |
人手不足の中、ようやく社員を一人補充できた。エアコンが好調に推移している。新製品は価格が上がるので、そのことを訴求して拡売につなげていきたい。年度末の予算消化で地場大手からデジタル関連の引き合いが増えた。 |
商店街 |
高松市① |
相変わらず、高額品消費は時計、宝飾、ハンドバッグ、化粧品を中心にインバウンド客の需要も含めて高止まりの傾向にあり、物販の売上全体を支えている。サービス系(エステ、美容クリニック等)は堅調な推移である。今春の県立アリーナ、大学のオープン、その後、瀬戸内国際芸術祭や大阪・関西万博の開幕もあり、インバウンド客、観光客ともに増加しており、想定していた通り商店街は平日、休日、昼間、夜間に関係なく人通りが多く、賑わいが出ている。このような流れから、今春以降の消費環境は改善するものと楽観視していたが、現実には多くの物販店の売上は例年並みのところが多く、上向いているとは言えない。原因はやはり、留まることを知らない物価高であり、また、所得も改善しない中、あらゆる物やサービスの価格が値上がりし、今後もその傾向が続くと予想されることから、また、深くはトランプ政権による関税施策による将来の不透明感も合わさって、地元の一般消費者は生活防御色を強くせざるを得ず、節約を心がけており、消費が回復するような状況にはない。合わせて、このところ少し円高が進み、インバウンド客の購買意欲や客単価が下がってきているとも考えられる。今夏の国内の選挙動向や各党の施策実現やトランプ政権が打ち出した関税施策の結末、アメリカ国内の景気減速懸念、ウクライナ情勢等が今後の物価、消費動向のカギを握ると見られ、注視していくほかないと思われる。 |
高松市② |
昨年4月の初旬は雨天が5日間で、気温は前月末20℃以上だったが20℃以下に下がり人通りも減少した。中旬は雨天4日間、気温20℃以上で、下旬は雨天が6日間だったが気温が20℃以上と過ごしやすく、歓送迎会等人の交流も多い時期であり、街を行き交う人流は多かったと記憶している。今年の4月初旬は雨天3日間、昨年より気温が低く人通りが少ないようだったが6日から気温が上昇すると、街に賑わいも見られるようになったが、中旬気温が下がり連日雨が続くと肌寒さが残り人通りも減少した。下旬は気候もよく連休を控え活気が見られ、商店街の人通りは天候に左右されたようである。最近は物価高騰・米の問題等々、不満の声をよく耳にするようになった。 |
丸亀市① |
米国関税関連のニュースの影響か、消費者の買い控えが心配である。5月は丸亀お城まつりがあり、商店街も同じく賑わって欲しいと思う。 |
丸亀市② |
消費の低迷・節約指向は相変わらずで、物販業を中心に業況の不振が続いている。さまざまな団体が単発のイベントを商店街はじめ周辺でおこなっているが一過性に終わっていて、何よりも商店街の組合員はじめ地元との「意識の共有」ができないところに、盛り上がりの欠如と効果が上がらない原因があると感じる。 |
観音寺 |
先月オープンした喫茶・イベントスペースを毎日注意して見ているが、あまり地元に縁のない人の店で「連日盛況」という訳ではなく、メニューやイベントも少々マニアックなのだが、その事も織り込み済みの様で、周知や集客を急いでいない模様である。まだ、近隣と交流がない。 |
サービス業 |
旅館 |
人手不足が顕在化している。GWまで、稼働率の高さは続くようである。しかし、6月7月は一部は好調であるが、まだまだ予断を許さない状況である。 |
美容 |
総務省の家計調査の発表でここ10年美容室のパーマ、カット、カラーの料金が全国ベスト10入りしていて、四国新聞記事によると、その中でも高松市がパーマ代が3位、カット代が4位と掲載されており、また、論評記事によると「県民は美容室などを訪れる頻度が高く、身だしなみとして髪型を整える意識が他県より強いといえる」との事だが、業界としては、まだまだ適正料金とは考えられず、美容料金の適正価格推進を組合では行っている。 |
建設業 |
総合建設 |
建設業情報管理センターがまとめた「建設業の経営分析」によると、調査対象となった中小建設業の収益性を示す総資本経営利益率は、ここ数年減少となっているが、生産性を示す技術職員1人あたりの建設工事付加価格は高水準となっている。慢性的な人手不足は依然として解消されていないため、各社、限られた人材で、いかに生産性を高めれるかという努力の結果が出てきているといえる。 |
運輸業 |
タクシー |
令和7年3月の輸送実績は対前年同月比で営業収入97.8%と減少し、輸送人員は101.9%と増加した。 |
トラック |
令和7年3月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は4.1%増となり、対前月比では11.9%増となった。また、3月分利用車両数の対前年同月比は6.2%増となった。 |