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【前年同月比】 | |||||
令和7年5月の景況 |
特記事項 |
好 転 | ![]() |
やや好転 | ![]() |
変わらず | ![]() |
やや悪化 | ![]() |
悪 化 | ![]() |
【特記事項】 | ||||
(5月の景況から) | ||||
集計上の分類業種 | 具体的な業種 (産業分類細分類相当) |
組合等及び組合員の業況等 (景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 | 惣菜 | 米の輸入拡大に期待している。 |
製粉製麺 | 5月下旬に県産小麦「さぬきの夢」の収穫が始まる。収穫を控えて雨模様の天気が増え、品質低下が心配されるが、「平年並」の収穫量を予想している。昨年は必要量の6割程度しか確保できず、令和7年産に期待するところが大きい。 | |
味噌 | 4月以降、国産米を原料に使用している販売会社は、いまだに令和7年産の米価格が決まらない状態である。トランプ関税で輸入米や大豆の価格が安くなることを願っている。 | |
冷凍食品 | 日本冷凍食品協会による3月の冷凍食品生産数量は昨対91.9%となり前年を大きく下回った。カテゴリー別にはフライ揚げ物類が93.6%、フライ類以外の調理食品が 89.6%、菓子類が97.6%となり、全カテゴリーで前年を下回った。業態別では市販用は89.6%、業務用が96.0%となり、市販用が大きく下落した。直近で備蓄米が販売開始され、一時的に米の価格が下がっている。しかし、昨年から続く米の高騰と冷凍食品の値上げにより、数量そのものは下落傾向にある。今年の米の価格の動向に注目していきたい。 |
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繊維工業 | 手袋 | 4月末に大阪・関西万博の香川催事に出展した後の5月が終了したが、万博の影響は商売面では殆ど感じられず仕舞いである。7月末には万博のローカルジャパン展に手袋作りの実演で参加するが、もう少し踏み込む何かが必要かもしれない。8月の1ヶ月間行われる瀬戸内国際芸術祭や、9月以降の動き方についても、東かがわに集客をもたらすきっかけづくりに貢献するべく自治体と一体となって活動を進めていく。商況面ではいい話は聞かれず、手袋産業にとってはまだ好転とはいかないまま6月に突入する。 |
木材・木製品 | 家具 | 物価高、米高、資材価格高止まりが続く中、4月から7月で、多くの資材が10%から 35%値上げされる。特に商談を終え価格が決まっている商品については今期は価格転嫁ができず、収益悪化は回避できない状態である。 |
製材 | 国産の原木不足により製品の生産量が落ち、供給量も減少している。需要も少ないため慌てた様子は見られないが厳しい状況である。建物の構造部分への無垢材使用が激減し、集成材・LVL等に変わってきている。 | |
木材 | 諸物価が高騰したまま元には戻らず高いところで推移しているため新設住宅着工戸数の減少やその他諸々悪循環で業況は変わらず低い水準で推移している。 | |
印刷 | 印刷 | 5月は4月よりは仕事の動きが出てきている。夏の時期は例年閑散期になるので、7月までにある程度動きが続くことを期待する。 |
窯業・土石製品 | 石材加工 | 組合員の受注格差が大きくなっている。受注増の事業所は人員不足にまでなっているが、受注低下の事業所は雇用削減を行っている。産地内での雇用人員の流動も発生している。 |
鉄鋼・金属 | 鉄鋼 | 期が変わり一時見合わせていた仕事に動きが見られる。ただ、自動車関係や輸出に関わる設備向けの仕事はかなり見通しが悪くなってきている。 |
建設用金属 | 昨年の全国鉄骨需要量は、366万トンと前年6.5%ダウンとなったが、香川県内においても27.3トン前年比5.8%減となり厳しい状況となった。本年度も、その傾向は続き厳しい状況が続いている。また、そのような環境の中、価格競争が激化し価格が下降傾向となっており更なる情報共有が必要と思われる。尚、今後の見通しも不透明な状況が続くと思われる。 | |
輸送機器 | 造船 | 親会社(川崎重工業)は水素社会実現に向けて動いている。 |
その他 | 漆器 | 製品販売の得意先がなくなり、販売店を持たない組合員は非常に厳しくなっている。組合としてはサンメッセ香川で6月6日、7日の2日間庵治石と合同で、展示会を開催する。 |
綿寝具 | 特に変化はなく、依然として低空飛行の状態である。 | |
小売業 | 青果物 | ゴールデンウィーク、瀬戸内国際芸術祭などで人の動きはあったものの米の価格の問題等で消費の落ち込みは否めない。 |
石油 | ガソリン等の燃料油価格定額引き下げの措置が5月22日から開始され、販売価格は下がった。しかし、その実状は安売り業者の価格に引っ張られる形で販売していることになっており、多くの組合員は補助金が入る前の高い単価の仕入分を安く販売していた。よって収益は悪化している。組合としては、卸価格及び適切な供給に要する費用を反映した適正価格での販売を行うよう働きかけていく。 | |
電機 | 2027年にエアコンの省エネ基準が高くなり、基準に合格しない低価格品が作れなくな る。今年は年初めからエアコンが売れており、その影響も多少あるのかと思っている。その他に、LED電球も今後の売れ筋商品である。 |
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商店街 | 高松市① | 昨年3月にJR高松駅に商業施設がオープンし、盛況であったことから、当時は商店街の売上を一部吸引されているとの懸念を持っていたが、本年の商店街の売上を見る限り、当時そのようなことは一部の店舗(お土産の菓子店等)のみであり、昨年5月でもまだ商業施設から商店街への回遊客は多く、数字にも結びついていたと思われる。本年はその反動減(商業施設の広域集客が落ち着いた)と相変わらず続く物価高騰で、一部消費は厳しくなっており、大きく数字は落ち込んだ。ただ一方で、変わらず、高額品需要は続いており、時計、宝飾、ハンドバッグ、化粧品は好調を維持、売上全体の下支えになっている。また、サービス系(エステ、美容クリニック等)は堅調な推移が続いている。海外からのクルーズ船の到着も増えていることからも、インバウンド客の数は増え続けているのは間違いないが、1年前と比べても為替が1割ほど円高になっていることなどから、昨秋位から目に見えてインバウンドの客単価や購入数の下落が進んでおり、現状の売上金額は頭打ちの状況である。本年3月・4月と毎週末県立アリーナで大きなイベントが開催され、それぞれに多くの泊まりを含む来高客があり、週末ごとに商店街にその来高した比較的若い客層で賑わいを見せており、飲食店を中心に売上に貢献してくれているが、5月に入っては県立アリーナのイベントも地元客対象のものが増え、商店街への回遊や消費は増えていない傾向にある。今のところ、本年は大きな災害や天候不順が無いことから、季節感を持った消費の動きに期待しているが、外交や政局の不安定さが消費の重しとならないことを祈っている。 |
高松市② | 初旬はゴールデンウィーク・瀬戸内国際芸術祭・スポーツイベント等、多彩な催しが広範囲に開催されていたので、家族連れの往来も多く見られ、欧米豪アジア諸国からのインバウンド客も多く商店街に来訪していた。中旬になると少し減少したように思ったが、最終週には国内ツアー客が目立つようになり、地元客も期待感が高まる6月を迎えるべく、いい雰囲気の5月であった。 | |
丸亀市① | 人の流れが悪い。人出がない分、売上も減少している。 | |
丸亀市② | 消費動向や世情など、「いい話」を耳にしない。商店街は相変わらず閑散としていて、どの店の売れ行きも、一部の飲食をのぞいて「悪い」というのが実態だと思う。各組合の3月決算を済ませての総会がおこなわれ、どこも組合員の廃業・減少の問題を抱えていて、将来展望が極めて厳しい現状にある。 | |
観音寺 | 当地域を分類して考える時、JR線の南側(旧市街地から商業地)とその北側から国道11号線沿いの比較になるが、道路が整備され、少しずつでも新しい住宅が増え、人口が増加するJR北側に投資が増えるのは仕方ない事だと思う。北側では観音寺スマートICに伴う道路整備や「道の駅」建設、大型スーパーの旧市街地店の整理後のリニューアル出店計画、ホテルの新設や計画等、俯瞰して見れば、地域間競争に頑張っている。 | |
サービス業 | 旅館 | 瀬戸内国際芸術祭の影響もあり、昨年の5月より微増であった。しかし、労働単価が、人出の問題より、大きいため、業界は清掃などの省力化が進み出した。SDGsの推進により、連泊のお客様の清掃の簡略化を行う施設が増えてきている。今後業界の主流になる可能性が高い。しかし、それに反発する動きもある。宿泊施設の今後の業態として、ビジネスホテル は、ウィークリーの清掃になっていく可能性が高いかと推察される。 |
美容 | 全国理美容製造者協会2024年サロンユーザー調査発表によると1年間に美容室を利用した回数が10代で3.7回、20から30代では4.1回、40代は4.4回、50代は 4.9回、60代は5.3回、70代では5.7回と、年代が上がるほど利用回数が増えている。メニューでは、各年齢通してカットが1番で、ヘアーカラーが2番、シャンプーが3番で、パーマが各年齢とも低くてパーマ離れが顕著に出ている。 |
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建設業 | 総合建設 | 本格的な暑さをむかえる前に、業種柄熱中症対策に力を入れていく必要があるが、労働環境の改善や、ここ数年で空調服の普及率も上がっている事もあり、早い段階から十分な対策を講じているところが多い印象である。組合を通して、空調服の販売等も可能だが、各社ごとに準備を進めているようである。建設業における、熱中症の業種別発生状況は毎年全体の4割近くを占め一番多い。作業員個人の意識、行動だけでなく、会社、業界で取り組んでいく必要がある。 |
運輸業 | タクシー | 令和7年4月の輸送実績は対前年同月比で営業収入106%、輸送人員は111.7%と増加した。 |
トラック | 令和7年4月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は3.6%増となり、対前月比では2.2%減となった。また、4月分利用車両数の対前年同月比は5.3%増となった。 | |
貨物 | 公益財団法人日本トラック協会が5月19日に発表のトラック運送業界の景況感(令和7年1月~令和7年3月期)によると、業界の景況感は、運送量は増加傾向にあるものの、燃料価格の高止まりや物価高による輸送原価の上昇分を十分転嫁できず、営業利益・経常利益が悪化傾向にあることから、景況感は前回▲18.2から▲18.7へ0.5ポイント悪化した。来期の見通しは、米国関税政策がもたらす事業環境の不透明化や人材不足、物価上昇等を反映し、景況感は今回▲18.7から▲26.2へ7.5ポイント悪化する見込みであ る。 |