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【前年同月比】          
           
 

平成29年10月の景況
……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維・同製品 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
一 般 機 器 製造業
輸 送 用 機 器 製造業
そ   の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】      
 (10月の景況から)      
       
集計上の
分類業種
具体的な業種 組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 惣菜 人手不足。若年層の雇用が大変困難である。
製粉製麺 10月から原料の小麦が値上がり(+4.6%)となった。その関係で小麦粉価格が、12月20日出荷分から強力粉で業務用25kg当たり30円、中力・薄力粉同150円、国内産小麦粉同210円の値上げとなる。
調理食品 出荷高は、前年同月比90.8%であった。
冷凍食品 週末ごとの台風など天候不良によって、冷凍食品の売れ行きにも影響があったように感じられた。そのような中で、10月18日の冷凍食品の日には、マスコミや協会のイベントなどが盛大に行われ冷凍食品の良さがアピールされた。
醤油 組合員の売上は低調であると推測される。当組合上半期決算(4月〜9月)では、若干の余剰金が計上できたが、10月の出荷状況は低調である。本年11月からの生産・出荷状況、年末のお歳暮商品の売れ行き状況を注視したい。
繊維・同製品 手袋 秋・冬物手袋の出荷最盛期であるが、発注先より発注が遅れたため、生産遅れが発生し、納品にも影響が出ている。商況は、首都圏での10月の寒波の影響も有り、昨年より幸先の良いすべり出しとなった。
木材・木製品 製材 製材は、昨年と変わらず横ばいである。在庫は、やや減少している。市場は変わらず、全般的に弱含みである。プレカットは、やや上向きである。
木材 新設住宅着工数の減少に伴い、木材の需要が低迷している。今後は、リノベーションでの需要に期待したい。
印刷 印刷 本年度7月に「中小企業の国等の契約の基本方針」に知的財産権の適切な取扱いが盛り込まれることが閣議決定された。基本方針の中では、「知的財産権の取扱いの明記」という項目に、これまでの表現に加えて、国等は「知的財産権の財産的価値について十分留意した契約内容とするように努めること」という表現が盛り込まれ、当組合の関連団体である全日本印刷工業組合連合会が政府に働きかけて実現されたとのこと。
窯業・土石製品 生コン 県下、業界内で共販状況(価格面等)に差が出てきている模様である。
鉄鋼・金属 鍍金 総選挙が終わり、政治と経済は安定が見込まれるところであるが、原材料価格の「高止まり」、雇用者の定年退職の増加、それに引き続く人員不足が既に発生しつつあり、女性、高齢者を含めた採用を働き方改革として各社模索中である。
一般機器 一般産業用機械・装置 造船関連の一部業種は、建造量の下振れから売上高は減少した。船舶以外の鉄工業は、順調に生産量を伸ばしている。国内においては、震災復興と首都圏における五輪関連施設の建設、インフラの基盤整備、老朽化改修工事の波及効果により建設機械、砕石プラント、汚濁処理製品は、コンスタントに受注が継続し、前年並みの業績を堅持した。建築用鉄骨、鋼構物加工は、県内の新築ビル工事が続き、外注及び下請工場共に繁忙である。鉄工各社は全般に人手不足が深刻で、特に建設鉄骨関係は、熟練技能者から鉄筋、型枠工にいたる全ての職種で不足、施工工事に支障が生じかねない状況である。人手不足対策として、派遣社員の受入体制を整備した。フェンス類、環境処理施設製造は、公共工事に占める割合が高く、受注に関しては他の業種に比べても時間的、地域的なズレから回復は遅れてくる。一般工事では、短納期の製造品が多いが、今後、五輪、復興に付随する受注を確保する。
輸送用機器 造船 10月末に工場祭があり、協力企業もバザーを出店。あいにくの雨だったが、たくさんの来場者があり盛り上がった。先の見えない状態だが、皆で気持ちを盛り上げていきたい。
その他製造業 団扇 組合員とも現在のところ大きな動きはない模様。ただ、円安が進行しているのが懸念される。
綿寝具 10月の業況は、前年同月と比べて小売業の売上が上昇。月の前半は、天候が悪く、週末は台風が来たが、月末に向けて活発になった。防衛省の布団加工も加わり忙しいため、残業している。
小売業 青果物 上旬は安値安定をしていたが、台風21号以降、価格の上昇は著しく、今後の出荷が心配される。
石油 資源エネルギー庁の発表では、ガソリン出荷量が対前年比−2%となっている。少しずつ販売量は減少中である。販売単価は、前年より上昇しているが、元売卸価格の上昇分2〜3円が小売価格に反映されておらず、苦しい収益状況が続いている。
電機 ここ10数年は組合員の減少が目立っている。これに歯止めをかけるには、支部活動の活性化を図るしかないと思う。活性化の手段の1つとして、合同支部懇親会を開催した。組合員同士のコミュニケーションが十分にできている支部は、相互の助け合いができる環境が整備されている。今後も経営者の高齢化に加え、後継者不足による組合員の減少は避けられない所まできている。支部活動の活性化に注力し、各支部の独自性を出し、積極的に取り組みたい。経営者の高齢化と後継者不足は、我が業界だけの問題だけでなく、中小企業全般の大きな課題である。
商店街 高松市 天候不順と総選挙の流れにより、消費は10月を通して振るわなかった。しかしながら、街はインバウンド客の増加もあり、通行量は多く、週末を中心ににぎわいを見せている。今後は、政局の安定や株高を背景に、また、秋らしい寒さも手伝い消費は回復するものと考えている。ただ、モノ消費からコト消費への消費スタイルの変化の流れは変わることはない。相変わらず所得増の実感も少ないことから、財布のヒモは固いままであるが、先ずは富裕層から中所得者層にかけて動きが出てくるものと見ている。年末年始の商戦は期待が持てる。
高松市 10月の半分近くが、雨、台風による影響で人も外出を控えたよう。野菜も一時高くなった。神社の秋祭りも中止に追い込まれ、近隣商店街のハロウィンも終日大雨で天気による損失は大きかったものと思われる。隣接する商店街では、飲食店が閉店した後、中国人が経営している居酒屋がオープンする予定。市内の他の商店街では、空き店舗率が下がってきている。当商店街では中旬よりアーケードの柱のペンキの塗り替え工事に入った。
丸亀市 雨が多く台風も到来した月だったが、天候の影響よりも「消費意欲の低迷」が続いていると感じる。組合では、地元の秋祭りの協賛や招待旅行のイベント、商工会議所と連携しての産学官事業など色々やったが、すぐに効果は出なくても経費を考えながらコツコツと持続していくべきだと思う。
サービス業 ディスプレイ 年末・クリスマス商戦のための受注が増えている。下請け等の確保が困難な場合がある。
旅館 10月、11月と、学会、全国育樹祭等のイベントがあり、ほぼ前年比をクリアできた。ただ、12月、1月さらに来年度は、大きなイベントもなく、再来年の瀬戸内国際芸術祭を待つ状況になる。新設ホテルも、来年夏に一部、秋には合計1,000室、高松市内で新規のホテルの部屋ができると、既存の施設は、厳しい戦いを強いられる。厳しい冬が来る予定である。
美容 この度、理容師美容師養成に関する制度改正が行われた。理容師、美容師のいずれか一方の資格を持った者が、他方の資格を習得しやすくするため、昼間課程、夜間課程は1年、通信課程は1年6月以上の修業期間の修得者課程が新設された。
建設業 総合建設 本年度の公共工事の上半期実績は、昨年度は上半期へ前倒しして発注された関係もあるが、昨年度と比較して20%弱落ち込んでいる。下半期及び17年度補正予算に期待したい。昨年と本年を見ても解るように公共工事は、その時の政策によって発注量・発注時期に偏りがあり、できる限り安定的な工事量と発注時期の標準化をしていただきたい。
運輸業 タクシー 地方の景気回復の遅れ等により、長期的に運賃収入、輸送人員が減少しており、非常に厳しい経営状況が続いている。また、乗務員不足が深刻化するとともに、高齢化が進んでおり、事業継続が懸念される状況にある。このため、輸送需要が集中する午前中の時間帯を中心に、十分に対応できていない状況にある。
トラック 平成29年9月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、1.9%増となり、対前月比では0.6%増となった。また、9月分利用車両数の対前年同月比は、0.6%増となった。
貨物 11月に入ってガソリン代が2年2ヶ月ぶりに高騰した。軽油価格の値上がり率は、ガソリンに比して、大きく値上がりしている感がある。業界への影響大。標準運送約款に係る「運賃・料金表」の変更届について、提出しても荷主が認めてくれない。出しても出さなくても運賃料金は変わらない。これが最近よく聞く業界の愚痴である。
     
 

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