集計上の分類業種 |
具体的な業種
(産業分類細分類相当) |
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点) |
食料品 |
惣菜 |
今年も米の価格が定まらず先行き不安定である。 |
製粉製麺 |
8月28日に全国米麦改良協会が令和8年産民間流通麦に係る入札について公表した。入札は、1回目が9月11日、2回目が9月25日に実施される。さぬきうどんの原材料となる県産小麦「さぬきの夢2009」は1,280tが上場され、基準価格は52,377円/tとなる。 |
味噌 |
冬場の繁忙期に向け、新商品の開発や販売拡大に向け活発になっている。組合員の中には、販路拡大のため、9月3日の商談会に向け、大変期待し、準備を進めている。また、商品をよく見せるためポップやネーミングで消費者の目を引く取組みをしているが、更なる味の改良も重要であると感じる。 |
冷凍食品 |
日本冷凍食品協会による6月の冷凍食品生産数量は昨対98.5%となった。カテゴリー別にはフライ揚げ物類93.2%、フライ類以外の調理食品99.9%、菓子類101.2%と菓子類のみが前年を上回った。また、業態別では市販用が97.5%、業務用が100.5%となった。令和6年度食品産業における取引慣行の実態調査(食品製造業2500社)での値上げ要請結果は、すべて転嫁できたが56.7%、7割から9割転嫁できたが30.2%という結果になっている。概ね転嫁できているが、2500社の内327社以上は十分に価格転嫁できていないのが現状である。 |
繊維工業 |
手袋 |
3か月連続で観測史上最高気温を更新し続けた8月が終わった。当組合地元の東かがわ市引田では瀬戸内国際芸術祭が8月31日で閉幕を迎え、日常が戻ってきた。これから余韻に浸ることなく次のステップへと繋いでいきたい。しかしながら現実9月になってもまだまだ残暑は続く模様で、先行き不透明感を持った組合員企業にとって不安感はあるが、これからピークを迎える冬物の生産と出荷に追われる日々が今後続くことになる。 |
木材・木製品 |
家具 |
猛暑の影響も加わり、家具の売上は低迷している。一方、地域産広葉樹利活用については、注目が増えており、非住宅産業界の今後の成長予測も踏まえ市場開拓の必要性とチャンスを感じている。 |
製材 |
全国的に業界全体の需要低迷が続いており、厳しい状況に変わりなく、原木不足で価格も高値で推移している。 |
木材 |
猛暑や長期夏季休暇などの影響で受注・売上が落ち込み、業況は厳しい。 |
印刷 |
印刷 |
8月は毎年閑散期であるが、昨年より売上は低下している。来月は決算のため、残り1ヶ月、最後の追い上げに期待する。 |
窯業・土石製品 |
生コン |
諸資材の高騰に対する対応の検討が必要である。 |
石材加工 |
今夏は受注の減少と暑さが相まって例年にない長い夏季休暇を取る事業所が多かった。休暇中も技能検定の受験予定者は、熱心に練習を行っていたが、年々減り続ける受験者の数が今後の産地を物語るようで先が思いやられる。 |
鉄鋼・金属 |
鋳物 |
受注・販売とも低迷が続いている。値上げは緩やかに上がっているものの希望値には遠い。 |
鉄鋼 |
前期の8月が悪かったため、前年と比べれば良くなっている。9月以降の仕事に関しては若干持ち直しの兆候が見られる。 |
建設用金属 |
県内鉄骨需要は低迷が続いており発注数は少なく企業間格差が拡大している。従って、県外物件の加工協力などにより工場稼働率を一定程度確保している。価格面でも競争が激化して低下、人材不足と合わせ課題は多い。今後の先行きについても、見積件数が少なく見通しは不透明である。 |
輸送機器 |
造船 |
前月と同じく業況に変化はない。人員も仕事量も大きな変化はなく、低調に推移している。 |
その他 |
漆器 |
猛暑で来客が減少している。外国人のインバウンド客も思ったより商品の購買単価が低くなってきている。特に漆器は実用品の商品が売れいているようである。 |
綿寝具 |
暑さが厳しいため寝具関係の消費は良くない。 |
小売業 |
青果物 |
瀬戸内国際芸術祭による人の流れが目立った月であった。ただ暑さが厳しく、野菜等への影響がひどく、秋野菜が心配である。 |
石油 |
県外安売業者が高松市内にSSオープンしたため、周辺地域SSへの収益圧迫の影響がある。ガソリン税の暫定税率は廃止となるようであるが、流通に係る消費税等によるSSに混乱が生じないように正確な情報を提供する必要がある。 |
エルピーガス |
香川県の事業として、一般消費者等に向けて香川県LPガス料金高騰対策事業費補助金(第4次)として、10月請求分で値引きをすることとなった。 |
電機 |
盆を超えて暑さは続くがエアコン販売は一服した。2027年の省エネ基準問題でメーカーの動向に注視しないと商品確保が難しくなりそうである。LED関連では蛍光灯の球を先5年程度、追加製造するという情報もある。ただ器具が不足する予測である。今年の夏も冷蔵庫の販売は悪く、冷凍庫がよく売れた。 |
商店街 |
高松市① |
7月に日本で大きな災害が起きるとの噂話を信じた中国系のインバウンド客の減少が大きく尾を引いており、8月に入っても一部の小売、飲食、宿泊で影響が続いている。インバウンド客(主には中国系)の消費縮小はブランドの高級輸入雑貨品(バッグ中心)においても今春以降、売上にダメージが出ており、前年比で大きく落ち込みを見せている。一方輸入時計や宝飾の高額品は株高を背景に国内富裕層客の堅調な消費があり、好調を維持できている。暑い夏となり、衣料品、雑貨等の7月に始まった夏物セールは好調で、8月の売上も底堅く堅調に推移した。商店街の通行量は今春の県立アリーナのオープンや県内外の大型イベント開催により、このところ人気の観光地化をしている香川、高松のポテンシャルを相まって増えており、本年のお盆はここ20年で最高の人出となった。ただ、通行量の増加が一部の飲食店、物販を除いては店舗の売上に連動しておらず、課題が残る。直近では小型の飲食店の出店や問い合わせが商店街内で続いており、新陳代謝も図られている。物販店、飲食店の人出不足は深刻で、ここのところ毎年の大幅な最低賃金上昇に合わせて求人の募集条件も見直しを図ってはいるが、給与面の改善だけでは人は集まらず、現場の疲弊が続いている。今秋から中央公園のリニューアル工事(工期2年)が始まることで、高松まつりの総踊り会場が来年から商店街内になる可能性が出てきており、本年は高松まつりの3日間、実験的に商店街内で踊りやイベントのステージを準備してテスト運用を行った。まだ、運営に課題も多いが、テスト結果を踏まえて前向きに取り組んでゆく計画である。 |
高松市② |
8月になっても連続の猛暑日が続いた。夏休み・夏季休暇中で多彩なイベントが各方面広範囲に執り行なわれたようで、夕方頃から当商店街の飲食店には大勢の人達が訪れた。 |
丸亀市① |
国の方針「熱中症警戒アラート」により、日中は外出を自粛するアナウンスの影響で、通行量がなく、厳しい商況が続いている。かき氷を持って通行している若者が多く見受けられた。続々と食品等の値上げが行われ、長引く物価高が買い物に影響を与えることが気になる。 |
丸亀市② |
あまりの暑さで、高齢者を中心に街に人が出て来ていない。通りはガランとしている。夏休み・盆休みで、旅行客や帰省客を結構目にする。飲食店などは、夜は行列ができている。中心地のビジネスホテルも宿泊する若い人で盛況な様子だが商店街の一部の店を除けば恩恵は限定的である。 |
観音寺 |
以前報告した喫茶・イベントスペースは営業時間限定尚且つ予約制で、勢いに頼らず、ゆとりを持って運営している。地元民ではなく、洗練された知識を持ったグループで運営しているように見える。近隣の我々にアプローチはない。近隣(当店から500メートル以内)に2軒、民泊がオープンした。 |
サービス業 |
旅館 |
瀬戸内国際芸術祭の影響もあり、全体として好調であった。しかし、この好調は単年度で、しかも11月の瀬戸内国際芸術祭の終了で一気に元の景気に戻ると推測される。高松市内のホテルはまだ県立アリーナの効果より、土日の集客が期待出来る曜日もあるが、この秋以降、冷え込みが想定される。 |
美容 |
美容業界及び各サロンの生産性向上に結び付く技術力を磨くために、各々が切磋琢磨しあい日本一を目指して全国各地区において学生技術大会、美容技術選手権大会がそれぞれ開催されいる。 |
建設業 |
総合建設 |
依然担い手不足の問題は深刻であるが、その要因の一つに、土木業界に就職したい高校生保護者の反対意見として、夏季の炎天下での作業が心配とあり、休みがもっと必要だと感じている。令和7年6月1日から労働安全衛生規則の改定により、事業者の熱中症対策が義務化された事により、様々な対策が施されているが暑さ指数が基準値以上の場合、1時間に15分程度の休憩がが必要となり、25%作業効率が下がる。8時間/日の0.75は6時間となるため、残業が2時間の制約を受ける事となる。工期の配慮だけでなく、熱中症対策に係る現場管理費等々課題は山積している。 |
板金工事 |
建築コストが上昇し、戸建案件の減少、設備投資が少なくなっている。 |
運輸業 |
タクシー |
令和7年7月の輸送実績は対前年同月比で営業収入101.4%、輸送人員は103.8%と増加した。 |
トラック |
令和7年7月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は0.4%増となり、対前月比では6.9%増となった。また、7月分利用車両数の対前年同月比は0.9%増となった。 |
貨物 |
公益財団法人日本トラック協会が8月18日に発表のトラック運送業界の景況感(令和7年4月~令和7年6月期)によると、業界の景況感は、輸送量は減少傾向に転じ、燃料価格の高止まりや物価高による輸送減価の上昇分を十分転嫁できず、営業利益・経常利益が悪化傾向にあることから、景況感は前回▲18.7から▲20.0へ1.3ポイント悪化した。来期の見通しは、米国関税政策がもたらす事業環境の不透明化や人材不足、物価上昇等を反映し、景況感は今回▲20.0から▲21.8へ1.8ポイント悪化する見込みである。 |