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【前年同月比】         
           
 

令和6年2月の景況
 ……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維 工 業 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
輸 送 機 器 製造業
そ  の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】
(2月の景況から)      
       
集計上の分類業種 具体的な業種
(産業分類細分類相当)
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 惣菜 人手不足、若い方がなかなか来ない。
調理食品 組合員の出荷量推移は前月対比55.3%、前年同月対比で93.3%(1月分)である。
冷凍食品 日本冷凍食品協会による12月の冷凍食品生産数量は昨対97.5%となり、2022年9月以降16か月連続で前年実績割れとなっている。カテゴリー別ではフライ揚げ物類が94.1%、フライ類以外の調理食品が98.4%、菓子類が106.6%となり、菓子類のみ前年を上回った。業態別では市販用が97.1%、業務用が98.1%と両業態共に前年を下回った。食料品の値上げが続いている。日本経済新聞によると3月の食品の値上げ品目が728品目であり、仕入金額の上昇分を製品価格に反映することが求めらる。また、テレビや新聞等では春闘の話題が尽きない。値上げと賃上げへの対応が急務となっている。
繊維工業 手袋 2月は寒暖差の激しい時期で寒い日も多かったが、記録的な高温の日もあり、不安定な市場となったが、すでにバーゲン時期も終わっている時期のため冬物防寒商品の需要には殆ど影響が無く終わった。皮革・合成皮革手袋については上向く気配もなく弱含みは続いている。繊維製手袋についても価格帯は下がっており皮革ほどではないが悪化している。
木材・木製品 家具 円安・物価高の影響が長期化しており、家具業界全体に低迷感が強い。株価の話題は明るいが、消費には回っていないと感じる一方、当組合が推進している香川県産広葉樹利活用の家具づくりはSDGs森林再生に役立つ取組みとして注目されており、より一層強化していく。
製材 住宅関連だけではなく、土木用材、りん木等の需要の落ち込みがひどく全国的に木材の流通が悪くなっている。
木材 諸物価の値上がりに伴い売上高も多少増加したが、経費(特に運送に係る経費)が増加し業況は悪化している。
窯業・土石製品 石材加工 業況は非常に悪い。柱にしてきた事業内容だけでは存続できなくなってきている。柱にしている事業から派生できる事業を収益の補填として動きだしている事業所も増えてきている。
印刷 印刷 依然として動きが悪い。インキメーカーより4月から値上げの通達がありコロナ前から合計3回目の値上げになり更に収益が圧迫される。価格転嫁に応じてもらえるよう各社でお願いするが現実には厳しい状況にある。
鉄鋼・金属 鍍金 インボイスや電子帳簿保存法の対応は各社なんとか追い付いているようであるが、電子化の波は押し寄せており、社会保険や労働保険の申請、所得税等の納税、助成金の申請、ソフトのクラウド化等「DXの人材育成」が事務部門のみならず、生産及び技術部門においても養成が急がれる。地域のポリテクセンターやポリテクカレッジその他の外部支援機関にもご指導を仰ぎつつ、その波に乗らねばならない思いが各社強くなっている。
建設用金属 県内建築鉄骨市況は、地場の設計見積もりゼネコンからの見積もり依頼は依然として少ない。従って、県外物件・商社物件を受注して組合員数社で加工している状況である。一方、価格面では鋼材・副資材・鳶工の値上げなどを単価に反映しなければならない。しかし、物件が少ない為、ゼネコンの指値要求もあるが組合員全体で阻止するために協力が必要である。また、図面の決定遅れ・工程のずれなど課題は山積している。
輸送機器 造船 工事量はあるが、工程の山谷で手待ちや人材不足が生じている。従業員は外国人が増えてきており、技術不足という面も問題になってきている。
その他 団扇 注文は徐々に増加していると思われる。特に竹うちわの問い合わせが多くなっている。
漆器 徐々にではあるがインバウンドが回復し2月に催した栗林公園での「香川の漆器まつり」は久し振りに賑わった。ただ来年度の県・市の補助金が減額されるとの話があり心配である。
小売業 青果物 39年ぶりの株価の高値更新の経済界と逆に一般家庭の経済はあまり活発ではない。
石油 2月、3月と高松市内の組合員のSSが1カ所ずつ閉店となった。丸亀市では全石連のガソリンのギフト券が全世帯に配布開始となったが、非組合員の安売り会社がギフト券の利用ができない為、価格の値下げを行っており、組合員の利益悪化が懸念される。激変緩和措置の今後を注視する必要がある。
電機 近隣商店街の街の電気屋さんが2店廃業(閉店)した。これは全国的にも発生している状況で、昨年上半期の全国での組合員脱退は130店ほどであった。このことは町の電気店では儲からない、だから跡継ぎをしない、してくれないにつながっている。家電各社は家電から方向を変えて行っている。我々はそれに追従して行かないと生き残れない。しかし、お上からの色んな法案の対処で手が回ってない、回らない。年度末で官公庁・地場法人から引き合いが増えているが家電関係は少なく、IT関連の問い合わせとなっている。
商店街 高松市① 比較的緩やかな日が多く、重衣料をはじめ季節関連商品、冬物セールは動きが悪く、衣料
品、小物雑貨を中心に売上にダメージを受ける店が多く見られた。それでも、物販店においては総じて前年以上の数字が作れた店が多かったことは幸い。春節のシーズンであり、多くの中国人観光客も訪れたが、中国国内の経済状況が良くなく、また、日本への団体客の動きが充分でないことから、インバウンド客を含む通行量の前年比では従来同様の伸び(105~110%)であり、5類以降後では、特段大幅な伸びということではない。一方2月後半は百貨店で人気の催事が開催され、月前半以上の伸びをもって通行量は増える傾向にあっ
た。コロナ禍以前は日常的に外出していた高齢者層もコロナ禍を経て、行動様式が変容(必要な事以外は外出に躊躇)した人もある程度いると思われ、若い層に比べてやはり高齢層の返りが鈍いよう(コロナ禍を通し、更に加齢が進んだことも一因)に感じている。3月にはJR高松駅の駅ビルが増床オープンとなり、それなりの集客が予想され、商店街も通行量や売上には若干のダメージが出るものと思われる。数ヶ月の事ではあると思われるが推移を見守る必要がある。将来的には、サンポート地区と中央商店街地区との間で回遊性が形成され、エリア全体での魅力が向上し、他都市との競争に優位性が見い出せるようになることが望まれる。商店街でも昨年末から今春に向けて空き店舗が埋まってきており、クリニック、飲食店、サービス業店舗、ブランド買取店等の新規出店が続いていることから、一段と賑わいが高まるものと期待している。
高松市② 相変わらず物価高騰の話題になるが、慣れてきた感がある。2月に入っても天候に左右される程度で人の通りはインバウンド効果もあり1月に比べ激減しているようでもなかった。経済面で明るい話題が聞かれるようになってきたが、小規模事業者は材料の高騰・人手不足等々抱える課題が多いうえにインボイスをはじめ煩雑な事務作業が増えたことは更なる負担となっている。
丸亀市 寒暖差の激しい月で、特に高齢者は外出を控えている感があり、街は毎日静まりかえっていた。店主も高齢化が進み、体の不調で臨時休業する店も見受けられた。3連休が2度あって、県外からの観光客は多く、近隣のホテルや飲食店は恩恵を受けていたようだが、スタッフの不足に苦心している様子だった。
観音寺市 過当競争なのか、地区郊外の好立地コンビニエンスストアの開店が数件見られた。新規開店は見られない。2月は、例年にもれず、景気閑散期で耐えるのみ。組合員の業況は、おそらく同感を得るかと思われる。運送業者に話を聞くと、物量から景況が想像できるが集荷、配達とも減少していて、ドライバーの給料も下降している。
サービス業 旅館 売上数字は全体に上がっているが、電力その他の値上げでやむなくの値上げが多く、見かけとして単価アップで売上金額は微増であるが、人数も減少しており、また収益性は大幅に低くなっている。5月からオリーブオイルが50% から80%の値上げするなど、実際そうなのであろうが、便乗に感じる食材の価格改定が想定される。好調といわれる海外からの顧客も、団体から個人に移り、なおかつ、ハイクラス化、激安化の2極化の傾向が強く、この2月も好調なところとそうでないところの差が激しくなっている。依然と先行き不安な状態である。
情報 組合員連携の事業について模索している。
美容 この度、厚生労働省より「全国美容所状況」が発表になり、全国美容所数269,889店(前年比5,666店増)従業美容師数571,810人(前年比10,335人増)香川県は2,549店(前年比71店増)従業美容師数4,205人(前年比79人増)と依然として美容所、美容師数ともに増加傾向が留まらずオーバーストア状況が続き競争激化に歯止めがかからない。
建設業 総合建設 香川県における有効求人倍率は、高い水準を維持しているにも関わらず、相変わらず、建設業(特に土木)の入職者(希望者)は低い位置を維持してしまっている。公共工事設計労務単価は、12年連続の上昇となっているが、今回の大幅な上昇は、来年度からの時間外労働の上限規制に対応するための必要経費を反映している側面もあり、厳しい状況は変わっていないように感じる。
板金工事 四国全体に物件数の減少により、元請、下請ともに安値受注が懸念される。
運輸業 タクシー 令和6年1月の輸送実績は、対前年同月比で営業収入117.4%と増加し、輸送人員は95.9%と減少した。
トラック 令和6年1月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、△0.3%となり、対前月比では△13.5%となった。また、1月分利用車両数の対前年同月比は、△0.5%となった。
貨物 公益財団法人日本トラック協会が2月14日発表のトラック運送業界の景況感(令和5年10月~12月期)によると、業界の景況感は、輸送数量、運賃・料金の水準、経常利益等が改善したことを反映し、業界の景況感は△17.7(前回△33.5)と15.8ポイント改善した。来期の見通しは輸送数量等が改善する見込みを反映して、△15.0(今回△17.7)と2.7ポイント改善の見込みである。
     
 

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