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【前年同月比】         
           
 

令和5年8月の景況
 ……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維 工 業 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
輸 送 機 器 製造業
そ  の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】
(8月の景況から)      
       
集計上の分類業種 具体的な業種
(産業分類細分類相当)
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 製粉製麺 今夏の異常な暑さにより、そうめん類の販売は好調に推移した。
調理食品 組合員の出荷量推移は前月対比108.9%、前年同月対比で97.4%(7月分)であった。
冷凍食品 日本冷凍食品協会による6月の冷凍食品生産数量は昨対92.8%となり、昨年の9月以降10か月連続で前年実績割れとなった。カテゴリー別ではフライ揚げ物類が99.6%と健闘したもののフライ類以外の調理食品が90.7%、菓子類が86.9%と低迷した。業態別では市販用が87.9%、業務用が102.7%となり、市販用の減少が大きかった。9月から多くの食品の値上げが発表されている。価格は上昇しているが、生産数量は減少が続いている。国内の旅行や移動、海外からのインバウンド等による消費拡大が生産数量の回復につながることに期待したい。
繊維工業 手袋 記録的な暑さの8月であったが、UVケア手袋は実売では好調だった。在庫過多への危惧も若干好転しそうな気配で、皮革・合成皮革手袋についてはほぼ前年並かやや悪化し、繊維製手袋については強含み傾向は続くが低価格帯の商品の受注増が顕著なのは変わりなく、また円安が進む中で利益面は厳しい状況である。
木材・木製品 家具 円安の影響により、原材料価格高騰がまだ続いていることもあり、賃上げも難しい。収益改善の見通しが立っていない。香川県産広葉樹を活用する「100% MADE IN SANUKI PROJECT」は、製材した板材を天然乾燥中、今秋から人工乾燥に入る。来春商品化・リリースを目指している。事業継続には、更なる川上~川下の連携とサプライチェーン構築が必須である。
製材 新築着工数の減少、建築資材の高騰に伴い、木材製品の流通が悪化している。特に柱・土台等の構造材の荷動きが極めて低調である。
木材 木材、建築資材などの流通悪化により値上がりした建設物価が未だ安定せず、値下がりを期待して新築住宅着工を控えている模様で、需要は伸び悩みが続いている。
印刷 印刷 状況はほぼ変わらないが徐々に売上が戻りつつある。しかしながら材料や資材、燃料関係の値上がりの影響が大きく利益を圧迫している。広告媒体はwebやSNSに移行しており紙媒体への現像が著しく減っている。
窯業・土石製品 生コン 6月の価格改定以降、新価格が浸透している。輸送費(燃料費の高騰等)の高止まりが懸念される。
石材加工 繁忙期だと感じられないほど、売上の落ち込みが激しい。原因が分からないので対処にも困っている。
鉄鋼・金属 鍍金 香川県の未来投資に係る補助金において「省エネ」をテーマに応募した組合員もいるようである。共通して、エネルギーコストは5割どころか10割増ともなりそうな勢いであり、売価転嫁もままならず、コスト吸収策が優先課題とも言える。その中でも、アフターコロナにギアチェンジは肌で感じるところがあり、前向きなマインドに転じているところである。
建設用金属 鉄骨需要は、ここ数ヶ月大幅な変動はなく中小規模地場物件が少ない状況が続いているが、商社物件や加工協力があるFABは仕事量が多く全般的に工場稼働率は一定程度維持し安定している。しかし、現在見積もり件数が少なく年末にかけて需要の回復を期待する声もあり先行き不透明な状況がしばらく続くものと思われる。
輸送機器 造船 業況に変化は無い。組合では理事を中心に就業規則等の見直し作成を行っている。
その他 団扇 業界全体として、受注状況は概ね回復してきたがコロナ禍前にはまだ届かない。
漆器 例年にない猛暑のため消費者の購買欲は低下し、売上は価格の改訂により維持しているが数量は減少している。
綿寝具 8月の業況は前年同月と比べて好調だった。防衛省発注の布団も同業者とともに忙しく売上高も増加した。また、小売業も忙しく売上高は増加している。防衛省発注の布団のおかげで、第一期の納期分を納める事が出来た。第二期分は来月の半ばから始まる。8月の後半くらいから少し落ち着いてきた。
小売業 青果物 インバウンド需要により売上がのびている反面、野菜の成育が暑さにより悪く、またコロナ以降外国人労働者の確保が難しく作植えが減っている。秋以降が不安になる。
石油 燃料油激変緩和補助金縮小により、小売価格は過去最高となった。9月末で終了予定であった補助金は継続されることとなったが、小売価格は高止まりになる可能性が残る。業界として適正な価格転嫁に努める。県外安売業者の進出により、周辺地域SSへの収益悪化の影響がある。
電機 エアコンが思いのほか売れなかった。要因としては、コロナ禍3年間での買い替え促進で既に取替していたことや、台風上陸などで熱帯夜が少なかったためと思われる。若者のテレビ離れや、いろんなものの値上げにより業界は低迷している。
商店街 高松市① 8月に総合ディスカウントストアが商店街にオープンしたこともあり、8月通行量の前年対比は7月を上回り、商店街はお盆過ぎまで数年ぶりの人通りで賑わった。8月下旬は国内観光客は減ったもののインバウンド客は変わらず多く、また夜遅くまで出歩く人も多いことからドラッグストアや総合ディスカウントストアがインバウンド客の受け皿ともなっており、20時以降も盛況である。9月下旬には上海便も復活することから、一層の賑わいが期待できる。ただ一方、昼夜を問わずインバウンド需要で潤う店が少ないことも今の地方商店街の現実でもある。本夏は6月下旬頃から季節物の衣料品や雑貨が良く動き、セールも好調な店が多かった。しかしながら、酷暑やコロナ感染まん延が続き、外出を控えていた高齢者も多く見られ、高齢者を主要ターゲットとする一部の小売店は苦戦を強いられた。高額品需要は高止まりしているものの、懐に余裕のある人も旅行やレジャーへの支出が多くなっており、特に単価の高い高級時計の需要は国内外の中古市場価格も下がり始めていることから、専門店での売上の高い伸びは一息つく状況となっている。今後はイベントや催しへの参加、会合、レジャー、旅行等は益々増え、集いや外出機会が目に見えて多くなることから、必要となる身の回りのものや関連商品の需要は増えてくると思われ、過ごしやすい季節に向けて、売上伸長の期待が高まる。
高松市② 8月初日から人通りが減少し、嫌な雰囲気だったが、週末頃から若い人達の往来が増えていた。相変わらず続く猛暑日により日中の人通りは減少のまま、2週目になり家族連れが増えているように見られた。インバウンドも伸び、日によっては日本人より多いと感じる日もあった。台風・猛暑日等中旬は残念だったが下旬になるとビジネス用などが動くようになった。
丸亀市 8月は物販小売りにとっては、もともと暇な月だが、これほどの「悪い8月も記憶にない」という悲惨な月だった。生活者は、必要最低限以外のものは買わないという姿勢が徹底している。飲食業も夏休みの旅行・帰省客で一見盛況だが、日によってはひどい時もあるようで、総じて厳しい状況にあると言える。店主が高齢化していて、家族の誰かが病気になれば「休業しなければいけない」という現実があり、気分的にも暗くなる。
観音寺市 この際、長めに休みを取ろうとする店が当店を含め多く見られた。2月・8月の季節商品の清算が必要な買取仕入れ小売店は、当店を含めて四苦八苦の商況である。休みはするものの、私共そのものの消費行動も小さくなり経済活動の端にも触れていないような気になる。隣りの町、振興組合に一軒、若い仲間同士で運営するテナント約20坪の少々マニアックなスニーカーショップがオープンした。
サービス業 旅館 昨年の同時期は全国高校総体インターハイが開催され、長期にわたって選手が滞在した。今年度は、全国中学校総体が開催され、競技日程は相当短いが、中学生ということにより、応援の保護者が多く短期間に活況を呈した。ただし、例年の満濃公園のモンスターバッシュと日程が完全に重なり、ここは調整がつかなく、残念であった。来年度は何もなく、心配である。
美容 この度、美容所の事業譲渡について法律改正がされ、これまでは譲渡する者は営業廃止届を所轄保健所へ届け出るとともに、譲り受ける者は新たに営業許可申請をして、施設の使用前検査を受けるなどして、改めて許可を得ていたのが、今回の法律改正で個人・法人を問わず事業譲渡を行う際の手続きが、届出だけで済む事となり手続きの簡素化が行われた。
建設業 総合建設 2023年10月よりインボイス制度が施行されるにあたり、当組合員企業に登録状況の最終確認を実施したところ、全組合員がすでに登録済であった。しかし、登録は済ませたが、制度施行後の業務に何かしらの不安があるとの声も多く、施行直前講習会を開催する。今後は、電子帳簿保存法に関する講習会も企画したい。
板金工事 来年度の四国の物件数はかなり少なく関東圏、関西圏に物件が集中している。
運輸業 タクシー 令和5年7月の輸送実績は、対前年同月比で、営業収入125.3%、輸送人員108.6%と増加した。
トラック 令和5年7月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は4.7%減となり、対前月比では1.5%増となった。また、7月分利用車両数の対前年同月比は4.6%減となった。
貨物 公益財団法人日本トラック協会8月10日発表のトラック運送業界の景況感(令和5年4月~6月期)によると、業界の景況感は、一般貨物、宅配の輸送数量はやや減少したものの、運賃・料金の水準が改善傾向となったことから、業界の景況感は▲32.1(前回▲34.8)と2.7ポイント改善した。今後の見通しは、輸送数量、営業収入、営業損益が改善する見込みを反映して、▲28.8(今回▲32.1)と3.3ポイント改善の見込みである。
     
 

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