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【前年同月比】          
           
 

平成30年8月の景況
……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維・同製品 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
輸 送 用 機 器 製造業
そ   の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】      
 (8月の景況から)      
       
集計上の
分類業種
具体的な業種 組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 惣菜 人材不足が深刻である。最低賃金が上がるのが企業にとって大変である。
製粉製麺 天候に恵まれ販売は好調。
調理食品 出荷高は、前年同月比106.5%であった。
冷凍食品 日本冷凍食品協会まとめの6月の冷凍食品の生産数量は、前年対比102.7%となり、3ヶ月ぶりに昨年実績を上回った。また、1月〜6月までの累計は、前年対比99.7%とほぼ前年同水準にもどった。内訳としては、業務用100.2%、市販用99.4%となり、共に昨年並みに推移しているようである。
醤油 8月単月の組合員の業況は、ほぼ前年並みと推測される。現在、醤油業界では全国的にHACCPシステム義務化に取り組んでいる。このシステム構築により醤油の品質面及び衛生面の向上が期待でき、量より質の時代に入る傾向がうかがえる。
繊維・同製品 手袋 今年度の秋冬用手袋は、昨年の大寒波の恩恵も少なく、対前年比90%程度と苦戦している。ゴルフ手袋等のスポーツ手袋も競技人口の減少等で前年割れが続いている。夏物UV手袋は、廉価商品と競争が激しいが、五指手袋は他の参入業種も技術的に製造が難しく安定している。
木材・木製品 製材 製材工場は、県外業者との競争によりコストダウンを強いられている。プレカット工場は、夏季休業日増加の影響で操業が低下して売上が減少している。木材市場は、地場工務店の物件が減少しているため、荷動きが悪い。
木材 新設住宅着工戸数、在来工法の減少による木材需要の減少のため、業況は低迷している。
印刷 印刷 売上、販売価格、取引条件、収益状況等は、現状維持の傾向。燃料、電気料の単価が上昇している中、この夏の気温上昇における電力使用量増加に伴う一般管理費が増加して、経営が悪化しかねない状況。
窯業・土石製品 石材加工 職人の高齢化が著しく、新たな人材も不足している。受注量が安定していないため、人材の受入方にも苦慮しているのが実情である。
鉄鋼・金属 鍍金 やや業況の持ち直しが感じられるようになってきた。依然として、人手不足、運送費、エネルギーコスト、原材料高の何重苦もあるが、操業度向上を励みに各社一つ一つ品質と納期にこだわり、進んでいるところである。
建設用金属 夏場に見積もり件数が減少したものの、地元工事の微増と他県からの工事協力依頼などで手持ち工事量は良好な状況を維持している。しかし、高力ボルトや輸送トラックの手配、人手不足などが難しく工期延長となる工事も出始めている。
輸送用機器 造船 人員はゆるやかに減少しているが、操業は安定している。特に大きな動きはない。
その他製造業 団扇 今期は各組合員全般に大口の案件は少なかった模様。これまでの様な薄利多売ができない状況になっていると考えられる。
漆器 7月の豪雨被害や、その後の連日の猛暑に続き、相次ぐ台風の上陸等の影響により個人消費は大きく落ち込み厳しい状況になっている。
綿寝具 8月の業況は、ガソリン代、暑さ、台風の影響で前年同月と比べて悪化している。週末の催事と天候悪化が重なり、売上が減少している。
小売業 青果物 8月に入ってから数回発生した台風によって大きな影響を受けた上に猛暑が重なり、野菜の育成に大きなダメージがあった。
石油 ガソリン小売価格は、競争の激化から2円程度卸売価格上昇分を転嫁できずにいる。8月下旬にも2円卸売価格が上昇したが、これも小売価格に転嫁できていない。引き続き、厳しい経営が続いている。
電機 エアコンは過去最高。国内出荷金額は、前年同月比112.2%の1,380億円と6ヶ月連続のプラスである。洗濯機は、前年同月比112%の293億円、冷蔵庫は、前年同月比100.9%の488億円である。全国的に気温が高く猛暑日が続き、主要製品を中心に高水準である。昨今、古いエアコンや照明など多くの家電製品の買い替えが、故障するまで使うという傾向が強い。しかし、早めの買い替え提案で安心して使ってもらうための働きかけの効果を、いかにして高めるかは、厳しい気候変動を体験したお客様に対して、それなりの効果を、この猛暑の夏体験したことと思う。適切な働きかけで、近隣の電気屋さんは頼りになる。地域密着の利点を、この高齢社会の中で十二分に伝える策を今後積極的に推進していくことが、地域家電店の生き残りと思う。
商店街 高松市 地方においても昨秋以降は、富裕層の購買意欲が向上しており、高額品(宝飾、貴金属、時計、アパレル、雑貨、化粧品)の売上が安定して高止まりしており、売上全体の底上げが図られている。また、中所得者層もここへ来て所得が改善される兆しも見られることから消費拡大へ裾野が広がる期待もできる。ただ今年の8月は例年になく気温が高く、夏物セールは従来より息長く好調であったが、外出を控える人も多く、通行客はインバウンド客が下支えすることとなった。日本の大企業は、引き続き好業績であり、米国も大統領選を控え景気も良いことから、来年秋の消費増税迄は国内消費も改善傾向が続くと思われる。地政学的リスク(トルコ、スペイン等の金融不安)や米中貿易摩擦が世界経済に水を差さないことを祈らざるを得ない。飲食店は全体に好調であるが、市場以上に出店ラッシュが続いており、好不調が店により大きく分かれる。また、スポーツジムも中心街に増えているが、定着するかどうかは見通せない。
高松市 今月も猛暑が続き、飲物関係は良かった。7月後半から8月にかけてサンポートで夕方よりイベントが有り人出も有る模様。商店街では、中心部に人が集まっている。夏祭り、花火大会も年々人通りが減少し、台風15号も影響した。店を閉めた所も多く、売上も減少している。8月初旬に空き店舗に甘酒カフェがオープン。飲食店ばかりだが、人が集まって来て欲しい。
坂出市 8月末に高松から出店の洋装店が閉店した。
丸亀市 8月は「二八(にっぱち)」と呼ばれ、小売業にとってはヒマで売上げが低迷する時期だが、今年は本当に悪かった。恒例の「まるがめ婆娑羅まつり」が中心市街地周辺で開かれ、花火大会は賑わい、全体での来客数も「例年並み」との主催者発表だったが、人の出はいつもより少なかったと感じた。気温の高さ・イベントの分散化・消費気分の低下など原因は色々あるが、まちの元気・消費者の高揚感・気概が落ちていると思う。
観音寺市 台風と酷暑の影響で景況は悪化した。稼働日数も減少した。セールで売価が低下して、好転の材料はない。顧客の高齢化で減少するのは仕方ないが、次の年代の客層を取り込むのが容易でないのは、どの店も同じではないか。「良い商品」を「お買い得」で、まじめにやる以外にしょうがない。
サービス業 ディスプレイ 天候、休み等で受注が減少している。やはり下請け等の確保が困難であり、また営業、デザイン、現場管理等の人間の採用も困難である。引き続き、営業活動に傾注している。
旅館 8月は、10%前年比減であった。台風と若干ではあるが、もめている阿波踊りの影響もあり、昨年に比較して大きく減少した。9月、10月は、例年より大会等が少なく、また、今年は、台風の進路に大きく入る可能性が高く、先行き不安である。
美容 美容業に限らず経営者の高齢化、若年経営者の組合未加入による組合員の減少に対応するために生活衛生業の12業種(食鳥肉、鮨、理容、美容、公衆浴場、クリーニング、興行、ホテル旅館、食肉、社交飲食業、飲食業、中華料理)が協力して、11月を生活衛生同業組合の活動推進月間として組合加入促進を行います。
運輸業 タクシー 地方の景気は、一部明るさが見られるが、タクシー業界は低迷して、営業収入、輸送人員が減少しており、非常に厳しい経営状況が続いている。後継者不足から事業を譲渡している会社もある。また、乗務員不足が深刻化しており、輸送需要の集中する平日の午前中や夕方の時間帯を中心に、配車依頼に十分対応できていない状況にあり、お客様の待ち時間が長くなるケースや、お断りするケースもある。
トラック 平成30年7月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、3.3%増となり、対前月比では、3.7%増となった。また、7月分利用車両数の対前年同月比は、4.0%増となった。
貨物 8月の燃料価格は、先月同様で対前年同月比114.28%で高値横ばいとなった。県下の運送業界全般の景況感については、前年比70%〜120%と幅があるものの100%以上が約5割にとどまっているが、運賃・料金の水準は回復基調に推移したものと推測される。今回の豪雨災害により被災地方面への長距離輸送が増加したこと。また、引越運賃の値上げをした大企業の下請け事業者の仕事が、引越代金過大請求問題等で無くなるなど特徴的な動きがあった。平成30年4月〜6月期の景況感は、「一般貨物」と「宅配以外」で悪化し、「宅配」のみ改善した。来期見通し(平成30年7月〜9月期)は、労働力の不足感が一層強まり人件費上昇、燃料コスト上昇等による経費の増加が見込まれることから、全てにおいて経常損益は悪化することが予想される。
     
 

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