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【前年同月比】         
           
 

令和3年9月の景況
 ……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維 工 業 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
輸 送 機 器 製造業
そ   の   他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】      
 (9月の景況から)      
       
集計上の
分類業種
具体的な業種
(産業分類細分類相当)
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 製粉製麺 10月期の輸入小麦政府売渡価格が前期(令和3年4月期)と比較して19.0%の大幅な引き上げとなった。今後、業務用小麦粉価格の上昇が見込まれる状況である。
調理食品 組合全体として8月分出荷量比較は、前年同月比99.6%、前年累計比101.9%である。
冷凍食品 日本冷凍食品協会による7月の冷凍食品生産数量は昨対107.8%となり、1〜6月の累計においては100.7%となった。昨対は100%を上回ったが、数量は6月と同水準であり、多くはない。また、主原料である畜産や水産に加えて小麦、油、卵なども高騰している。今後、大手冷食メーカーの商品価格動向に注目したい。
醤油 組合員の業況は、相対的に売上は順調と推測される。一部、コロナ禍の影響を受けている組合員もいるが、前年度並みに売上状況は推移している。当組合においても生揚出荷数量は、前年同期(4月〜9月の上半期)比103%程度の状況にある。今後の動向を観察したい。
生麺 観光客が大変少なく、売上につながらない。地元のお客様も外出しない事が当たり前化してしまい、30%くらい少ない。また、各種原料の値上げが続き、卸商中心に値上げができず、困っている状況である。
繊維工業 手袋 コロナ感染症の影響は依然続いており、営業活動がほとんどできていない状況である。商談はメールやTV会議等で行っているが、手袋は風合・柔らかさ・色調等、実際に手に取って商談するのが慣例であり、受注に中々繋がらない。加えて、売場の縮小もあり、昨年に増して厳しい状況である。また、ゴルフ手袋は松山英樹のオーガスタ優勝以来、受注は飛躍的に回復したが、主な生産国であるインドネシアがコロナ感染症のため、ロックダウンや従業員の50%出勤などの規制の影響で生産が遅延するとともに、日本国内への輸送も小ロットにならざるを得ず、急ぎの商品は航空便で送るため、輸送費の高騰で利益が相殺されている。
縫製 中国人実習生は帰国し、ベトナム人実習生は特定技能への変更転籍もあり、入国がまだできず、大変困っている。実習生の入国が早くできるようになるといいのだが。
木材・木製品 家具 緊急事態宣言下、家具業界は巣ごもり需要もあって好調だが、解除後が本当の勝負どころ。ウッドショックは、木材全般の高騰だけではなく、ほとんどの資材が値上がり、品薄になっており、今後しばらくは悪影響を免れないと予測している。
製材 木材価格が不安定のまま高値で推移している。在庫量も昨年の半分以下の状態で、相変わらず業界の市況も悪い。
木材 ウッドショックの影響による木材の品不足が続いており、価格の値上がりも止まらず、商品の動きが悪いため、景況は不安定である。
印刷 印刷 相変わらず受注が少なく、各事業所において頭を抱えている状況。コロナ禍が収束しても当分はこの閉塞感が続くように思われる。
窯業・土石製品 生コン 価格改定を4月より実施し、新価格の浸透が進んでいる。反面、売上的には前年比2割程度減少している。
石材加工 受注数が激減しているため、稼働調整を余儀なくされている事業所が多数ある。しかしながら、一部の事業所では継続的な受注があり、両極化が目立ち始めた。昨年度よりも激しい落ち込みであり、産地内の活気が失われつつある。
鉄鋼・金属 鍍金 業況回復に水を差すのが半導体不足であり、ありとあらゆる産業の生産に影響を及ぼしている。まん延防止等重点措置解除後、従業員への行動制限も徐々に緩和となるが、一定の緊張感は保持したい。
建設用金属 全国建築鉄骨需要は、首都圏を中心として大都市の大型物件が本格化し、上向き傾向となっている。しかし、県内物件は見積もりも少なく、特に中小型物件が少ない。また、昨秋から相次ぐ鋼材・副資材の値上げ、材料納期の長期化の影響により価格転嫁や材料手配が難航し、極めて緊迫した状況が続いている。中小企業庁では、9月を『価格交渉促進月間』としていたが実態は厳しい状況が続いている。
輸送機器 造船 前月と同じく業況は変化がない。人員も仕事量も大きな変化はなく、低調に推移している。
その他の製造業 漆器 コロナの影響による催事の中止や売り場の縮小は相変わらず続く。漆器の素材である木材は外国材、国内材どちらも高騰しており、今後、製品価格の値上げが必要となるが今の状況では大変難しい。
綿寝具 9月の業況は前年と比べて微減少だった。小売の売上が減少したが、インターネット販売を行っている店舗は少し増加した。10月の祭り中止の影響で売上不振になってくると思う。
卸売業 セメント 今後、運送料の上昇が懸念される。
小売業 青果物 依然と量販店の動きは良いが、それ以外の小売業務は苦戦を強いられた1ヶ月であった。飲食店の営業も10月1日より開始されるが、納品が始まれば市場への支払いも増え、組合員の資金繰りが再び苦しくなるだろう。
石油 県外安売り業者の進出に伴う価格競争が原因の収益悪化、経営難により今年度は9月までの間に4SSが廃業した。また、地下タンクの50年問題が予想され、今後も廃業が数多く発生すると思われる。
電機 9月1日から高齢者宅家電品安全点検巡回活動を実施している。10年連続での展開となっており、通年での取り組みが推奨されている。この活動は、特に高齢者を対象とすることで様々な困りごと対応に加え、家電製品の安心安全な使い方の周知やアドバイス、省エネにつながる使い方や各商品の手入れ方法を説明することなどが主な内容であり、同時に各メーカーのリコール対象商品の発見につなげることも目的としている。高齢者からは、「点検してもらい、安心して暮らせる。また来てほしい」など多くの喜びの声が寄せられている。コロナウイルス感染防止対策をこれまで以上に徹底し、商圏内への貢献活動として実施していく。
商店街 高松市 8月から9月にかけての感染拡大の猛威の爪痕は深く、感染者数が減少しても商店街への人通りの回復は従来より鈍く、ここ数ヶ月で消費者の行動自粛の習慣は更に浸透してしまったと思われる。相変わらず時計、貴金属、美術品等の高額品は絶好調であるが、中低価格の衣料品、雑貨は来店者数も少ない中、また、昨年の一時給付金による売上の底上げも今年は無い中、どの業種も大変厳しい。
高松市 9月はまん延防止等重点措置の発令により、酒類の提供ができないこともあり、多くの飲食店が休業に入った。人通りも減り、小売業も影響を受けている。また、感染防止対策に取り組む飲食店を県が認証するマークを取得するため、アクリル板等の設備を導入した店が多く、10月に入っての営業に向かって頑張っている。
坂出市 長引くコロナウイルスの影響により業況は悪化するばかりである。
丸亀市 9月は、まん延防止等重点措置が延長され、市内の全ての施設が休館になった。その影響は甚大で、感染への警戒もともなって、とにかく街に人が出て来なかった。お酒を提供する店も多くが臨時休業し、人の外出停滞に拍車をかけた。
観音寺市 各種小売店や中小飲食店において各々店舗前の駐車スペースや契約駐車場の利用具合で繁盛度を推し量る事ができるが、買い物客や業者の来街頻度は減ったままである。また、近隣の三豊市や中讃、丸亀市等のキャッシュレス決済によるメリット付与に観音寺市は遅れをとっている。振興資金をなんとか捻出して他市地域に流出している消費を食い止めて欲しい。
サービス業 ディスプレイ 売上が停滞時期に入っている。アフターコロナを見据えた新規開拓及び年末商戦に向けた営業に取り組む必要がある。新型コロナウイルスは落ち着いてきているが、経済回復の見通しはまだ立たない。
旅館 宿泊について8月の実績は、帰省やお盆休みの関係で利用の動きが見られたものの、9月は「まん延防止等重点措置」の適用などにより休業する施設が続出した。日帰りの会議や宴会は、MICE(ビジネスイベント)の中止や延期が見られ、中小規模の宴会も自粛傾向が続くなど、厳しい状況が続いている。
美容 9月29日に(公財)香川県生活衛生営業指導センターとの共同事業で後継者育成事業として高松第一中学校で出前講習を行った。
建設業 総合建設 コロナの影響による建設資材の高騰、調達の遅れなどが目立つようになってきた。これまで以上に資機材の調達等に見通しを持って計画的に行うことが重要といえる。高松においてはアフターコロナに向けたホテル業界等の建設も話題となったが、我々土木建設業において完成工事高のほとんどを占める公共工事は、依然厳しい状況である。このような状況が続けば、地元雇用の受け皿としての役割はもとより、災害発生時の応急措置の活動などにも支障をきたすことが懸念される。
運輸業 タクシー 9月の営業収入は対前年同月比75.4%、輸送人員は75.0%と減少しており、新型コロナウイルス感染症は引き続き、業界全体に厳しい経営状況を与えている。
トラック 令和3年8月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、1.7%増となり、対前月比では△7.1%減となった。また、8月分利用車両数の対前年同月比は、3.2%増となった。
貨物 四国運輸局9月30日発行の四国における運輸の動きとして一般貨物輸送(7月)は、前年同月比14.6%の大幅増加である。また、全国的な動きとして、国土交通省では、「ホワイト物流」推進運動として、@トラック輸送の生産性向上・物流の効率化、A女性や高年齢層を含む多様な人材が活躍できる働きやすい労働環境の実現に取り組むためのオンラインセミナーを開催し、関係省庁等と連携して推進している。
     
 

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