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【前年同月比】         
           
 

令和3年10月の景況
 ……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維 工 業 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
輸 送 機 器 製造業
そ   の   他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】      
 (10月の景況から)      
       
集計上の分類業種 具体的な業種
(産業分類細分類相当)
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 惣菜 最低賃金の上昇に伴い、人件費の増加が大変厳しい。
製粉製麺 輸入小麦の政府売渡価格の値上げを受けて、大手製粉会社が業務用小麦粉の価格を12月20日納品分より値上げ実施を発表。コロナ感染症は収まりつつあるが、燃料価格の高騰で物流費などの上昇が予想され、経営環境は厳しい。
調理食品 出荷量ベースでは、組合全体として前年同月対比93.5%(9月分)、出荷量比較としては前年累計対比100.3%である。組合定例会においても、原料・資材の高騰、外国人実習生の活用、定年延長等について各社意見交換を行っている。
冷凍食品 日本冷凍食品協会による8月の冷凍食品生産数量は昨対98.8%となり、1〜6月の累計においては100.4%となった。この期間は緊急事態宣言もあり、外食は厳しい状況にある。原材料高騰への対応でNB品を中心に大手メーカーが値上げ対応しているが、業務用の値上げは苦戦しており、中小企業には難しい経営判断が迫られている。
醤油 組合員の業況は、前年同期比(4月〜10月)でほぼ前年並みの売上状況で推移している。11月及び12月におけるお歳暮などの年末商品の売上増加を期待したい。組合の売上状況においても、ほぼ前年並みの出荷数量を維持している。コロナ禍においても醤油調味料の生活必需品としてのポテンシャルを感じる。
繊維工業 手袋 コロナ感染症は県内及び全国的に減少傾向にあるが、量販・百貨店等の客足はあまり戻っていない。販売の減少による業績不振で廃業意向の組合員もでてきている。ただ、組合運営のアウトレット店・資料館については少しずつではあるが回復の兆しが見え始めた。今後の天候やコロナ感染症の終息に期待したい。
木材・木製品 家具 ウッドショックの長期化に加え、円安と原油高、今後全ての資材がさらに値上がりすると価格転嫁も難しく、収益面、売上の減少等先行き不安は大きい。
製材 木材価格の値上がりは落ち着いてきたが、前年度より倍近くの価格で高止まりとなっている。在庫量も昨年の半分以下の状態で品薄である。
木材 木材価格の値上がりが売上高の増加につながっている。品薄だった輸入材が少しずつ戻ってきているが、価格には反映されていない。合板材の不足が懸念される。
印刷 印刷 コロナ感染状況が低調に推移しつつあるが、発注・売上等の収益状況が上向きではなく、まだまだ予断を許さない事業所が多いようである。飲食・旅行・イベント等の活動が通常どおりに戻らない限りは厳しい。
窯業・土石製品 生コン 4月以降の価格改定は進んでいる。また、需要については今年度かなりの減少が見込まれる。今後、需要と適正価格及び集約化の検討が必要となる。
石材加工 昨年度からの落ち込みが続いているが、一部では回復の兆しが見え始めた。工場の稼働率を押さえながら雇用維持をしている事業所が多く、従業員の勤労意欲の低下を引き起こしかねない状況である。
鉄鋼・金属 鋳物 銑鉄、鋼屑などの主原料の大幅な値上がりに伴い、客先に製品価格の値上げ要請を交渉中。
鍍金 半導体不足が組合員企業の顧客(発注メーカー)の生産に影響を及ぼし、結果として受注停滞につながりかけている。コロナ禍脱却かと思いきや、別要因で今後足踏み、減速が懸念される。
建設用金属 県内建築鉄骨の見積り件数は少なく、特に中小物件が減少している。工場稼働率は、格差はあるが組合員間で協力をしているものの全体としては苦戦している。また、鋼材・副資材の高騰や材料入手難の上、受注価格への転嫁などが大きな課題となっており、今後も厳しい状況が続くことが予想される。
輸送機器 造船 工事量は相変わらず厳しい状況である。操業低下で安定せず、これからの業況に不安を感じている。
その他の製造業 漆器 コロナの制限が少し緩やかになり、各地のイベントも再開され、売上も徐々に回復している。
綿寝具 10月は前年同月と比べて増加した。小売業の売上が上昇し、インターネット販売も前月より上昇した。コロナも大分終息し、顧客の来店も増えている。また、気温が下がってきたことも景況の好転につながっている。
小売業 青果物 緊急事態宣言解除後、人の動きも活発になり、大きな宴会はないものの、飲食店への売上が戻りつつあり、量販店が少し停滞気味だが業務用は少し回復をみせた。
石油 原油高の影響から小売価格が上昇し、組合員の中では前年比10%程度売上量が落ちているとの声がある。また、県外安売業者が組合員を買収するとの情報もあり、今後も安売競争が激しくなりそうである。
電機 巣ごもり需要や特別定額給付金により需要が高まり、これまで売上は増加していたが、9月〜10月はその反動が出てきている。9月以降、気温が下がり、エアコンが売れず、売上が大幅に落ち込んだ。
商店街 高松市 ワクチン接種も大幅に進み、感染陽性者も大きく減り、従来の日常を取り戻しつつある。まだ、手放しでは喜べないが、街にはにぎわいや活気が戻って来始めている。相変わらず貴金属、高額時計は好調で売上全体を牽引しており、衣料も気温の冷え込みから高額品を中心に動きが出てきている。年末年始にかけて雑貨や婦人服の関連商品を含めた需要が伸び、夜の会食や酒類を伴う飲食の需要は回復に時間がかかると思われる。政府による各種GoTo事業の再開が遅れる中、自治体や商店街独自に事業展開が始まり、消費者の期待も高まっている。
高松市 10月に入り時短等が解除され、平常営業に戻った飲食店も多く、活気づくと思われたが、顧客は戻って来ず、厳しい状況が続いている。10月末に第3次応援金等々が発表され、安心した。コロナ感染者も日々減り続け、色々な行事も緩和されており、巣ごもりから出て欲しい。電気、ガソリン、小麦粉、天ぷら油等生活必需品が次々と値上がりし、気が重いが年末に期待したい。
丸亀市 新型コロナの感染拡大は収束傾向にあるが、街には相変わらず人が出ておらず、コロナ感染の収まりの好影響は感じない。第六波への用心もあるが、ガソリンや食料品などさまざまな商品が値上がりしており、消費者の生活防衛意識の高まりを感じる。ただ、飲食店の酒の提供や夜間営業の規制がなくなり、夜営業の店に団体の予約が少しずつ入っているとの事で明るい話題だと思った。
観音寺市 郊外の生活関連大型店以外、客の入り込み、滞留している風景は見えない。大小の各種商店街イベントや祭事もなく、淡々と日数を消化していくのみである。テナント店や人を雇用している店は苦労しているようだ。
サービス業 ディスプレイ 売上が停滞時期に入っており、年末商戦までに完了するべき工事の受注に傾注している。新型コロナウイルス感染者数は落ち着いてきているが経済回復の見通しはまだ立たない。
美容 先般、内閣府より「外国人美容師育成事業」の制度概要の発表があり、7月開催の規制改革推進会議において、「美容師制度の在り方について」議論された。昭和43年管理美容師制度創設、平成7年養成施設の就業年数変更とインターン制が廃止されて以来、本年度と来年度は、時の流れとはいえ、美容師制度に大きく影響がある年となりそうだ。
建設業 総合建設 ワクチン接種の拡大に伴い、感染者数をある程度抑え込めるようになってきているが、建設業界では工事の中止や遅れ、建設資機材の高騰、調達の遅れ等様々な打撃を受けてきた。今後withコロナを踏まえた業界の立て直しが重要な課題といえる。また、最近全国各地で地震が多発しており、自然災害発生時、自衛隊やボランティアの方々が注目される事が多いが、建設業の重要性も増しており、地域の安心、安全を守るためにも、より経営基盤の安定化を図る必要がある。
板金工事 資材の高騰、納期遅延が続いている中、元請との契約金額がさらに厳しくなっている。また、施主や元請に対し、値上げ交渉もうまくいかない状況が続いている。
運輸業 タクシー 香川県のタクシー業界において営業収入は対前年同月比92.9%、輸送人員は92.9%と減少しており、新型コロナウイルス感染症の影響は、引き続き業界全体に厳しい経営状況を与えている。
トラック 令和3年9月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、△0.2%減となり、対前月比では5.0%増となった。また、9月分利用車両数の対前年同月比は、2.5%増となった。
貨物 国土交通省10月29日発表のトラック輸送情報(2021年8月分)によると、四国における一般貨物の状況は対前月比94.7%、対前年同月比113.7%であった。品目別では、建設関連の需要増により「砂利・砂・石材」が、工場・生産地からの貨物増により「機械」が、商社・問屋からの貨物増により「野菜・果物」が、季節的需要増により「穀物」、「野菜・果物」及び「食料工業品」が、また、「紙・パルプ」の輸送量が増加したと回答する事業者があった。一方、「木材」の輸送量が減少したと回答する事業者があった。今後の輸送見通しについては、次月及び以降とも増加傾向が予想される。
     
 

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