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【前年同月比】          
           
 

平成29年8月の景況
……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維・同製品 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
一 般 機 器 製造業
輸 送 用 機 器 製造業
そ   の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】      
 (8月の景況から)      
       
集計上の
分類業種
具体的な業種 組合及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 製粉製麺 8月は天候に恵まれ前年並か、多少消費が伸びている。
調理食品 出荷高は、前年同月比82.9%であった。
冷凍食品 8月は、関東地方で降水量が多く、比較的冷夏であったため、消費低迷に加え、夏場に売れるべき冷凍食品の消費にも影響があったようである。また、価格面では、大手量販店によるPBを中心とした商品の値下げがなされており、今後は冷凍食品の価格動向にも注目して行きたい。
醤油 平成29年4月〜8月における売上は、前年同期比で依然として微減傾向にある。当組合の生揚出荷量についても平成29年4月〜8月の数量は、前年同期比で95%程度と厳しい減少である。員外利用のスポット的な出荷はないかと渉外で情報収集をしているが、なかなか難しい状況である。
繊維・同製品 手袋 夏用UV手袋は、大消費地である東京では天候不順で大幅に売上がダウンしているが、西日本では猛暑となり、トータル的には10%程度の落ち込みになりそうである。また、今季の秋、冬物については、先方からの発注が遅れ気味であり、製造調整が難しい。
木材・木製品 製材 製材は、売上が上昇して在庫数は減少した。市場は変わらず。秋以降は上向くと予想されている。プレカットは変わらず。
木材 住宅着工数は、昨年並みながら住宅部材の内、木材需要が減少しているため、景気は上向かない。
印刷 印刷 各組合員に増減はあるものの、売上の変動は小幅である。紙の値上げについては、卸商の値上げ要請が9月中にある模様であり、今後を注視する必要がある。
窯業・土石製品 生コン 県下、各協組は、共同販売事業を継続実施しており、市況の改善も進んでいる。
ブロック 上半期の後半になって、やっと息をつけるかなという感じである。それにしても受注が四国以外というのが先行き不安に感じる。
石材加工 本来繁盛期であるが、一部の事業所を除いては、稼働が落ち着いている。1〜2ヶ月先までの仕事は確保できているようだが、その先の受注がない事業所が多く、先行きに不安を感じる。
鉄鋼・金属 鍍金 いざなぎ景気を超えたとする景気動向であるが、現実的には受注量減少の中、運送費、原材料の高騰をいかに吸収するかに腐心しているところである。来春新卒、中途採用市場は、依然として厳しいものがある。
一般機器 一般産業用機械・装置 県内の中小規模、零細企業の建築用鉄骨加工、組立工事は、昨年に比べ需要の落ち込みが見受けられる。特に自治体の耐震改修工事などが一段落した。ただ、民間企業の工場増築及び改修工事は引き続き順調に推移した。大手ゼネコンの建設工事は、コスト削減を図るために、下請工場は安値による受注競争が激化し、仕事量、価格共に厳しい状況にある。建設用クレーンは、海外市場の低迷により減少はしているが、国内大型クレーンの販売が引き続き好調に推移して、特に国内では震災後の復興需要の他、インフラ整備を中心に公共工事の増加により活発な生産を続けている。更に、自動車、電子情報機器メーカー等輸出産業の好調から県内中小部品機械加工、下請加工工場は、順調な生産体制を続けている。造船関連事業は、外航造船の新規受注が低調に推移しており、今後、操業度の引下げがなされないか懸念される。
輸送用機器 造船 人員が減少傾向。工事量はあまり変わらない。
その他製造業 団扇 組合員からは、前期は全体的に受注が減少したとの報告を受けている。また、新規の受注のための見積もりの決定率が大変に低かった。
漆器 座卓関係の下請業者や突板メーカーの中に高齢化や不採算部門の縮小で廃業や生産中止になるところが出てくるなど今後の影響が心配される。
綿寝具 8月の業況は、前年同月とほぼ同じ。決算の結果、防衛省の布団加工が増加したため売上高は前年より35%増。加工賃が増えて、仕入れ額は抑えられたため、収益は増加した。9月から今年の防衛省の布団の加工がはじまる。
小売業 青果物 上旬からの天候不順を受けて、今月後半は品不足と品質悪化で高値誘発を招いた。地場野菜の秋に向けての準備は、高温が続いて遅れが生じている。
石油 8月中に原油価格の下落から元売業者の卸売価格は1円安となったが、7月中の2円高を吸収できず、1円分が小売店の負担となっている。業界の販売量は、対前年比2%減となっているそうだが、組合員からはそれ以上との話が多く、経営状況は厳しい。
電機 今夏のエアコン商戦は、大都市圏では好調なところが多く、地域電器店も過去最高水準の動きというところもある。しかし、全国レベルで見た場合、九州や東北など豪雨に見舞われたところも多く、大型店も含めて決して順調な動きとは言えない。好調な動きを見せている香川県の地域店は、春の早い時期から仕入れを行った。昨年度の機種が残っていたようで、安く仕入れることができた。今年度の商品も昨年の売れ残り商品がだぶついたため、例年より安く仕入れができたようだ。エアコンは工事が付帯しているので、粗利も大きく、収益が大きく好転する。
商店街 高松市 モノ消費からコト消費へと言われ始めてから久しいが、商店街においてもその流れは顕著である。従来は特定の商品を購入することを目的に来街される方がほとんどであったが、現在はレジャー感覚で商店街や百貨店に訪れる方が多く、買うという目的が中心ではなく参加する、体験(体感)することに附随して商品を購入したり、サービスに対価を払うことにつながっている。従ってお客様に商品やサービスを購入して頂く方策は、いかに体験体感価値を高め、生活に取り入れたり、楽しめたりの価値提供が提案できるかにかかっている。商店街が提案の場としてお客様に期待頂けている内に応えていかなければならないと考えている。
高松市 猛暑が続いたことで8月は、飲食業やサービス業が好調でした。12日〜14日の高松祭りでは、花火大会は多くの人出があったものの、13日の総踊りは人出が低調でした。夏休み中は、県外からの親子連れ、海外からの学生グループ、家族等の旅行者が多く見られました。
坂出市 営業店舗数の増減はない。
丸亀市 8月は小売業にとって「にっぱち」と言われる暇な時季だが、街はいつものごとく閑散としていた。中心市街地を拠点に8月19日〜20日に、毎年恒例の「まるがめ婆娑羅まつり」が開催され、天気にも恵まれ街には大勢の来客があった。飲食などの店は恩恵を受けたが、物販の店は売上げへの貢献はなく、無関心な態度の店も見られたが、「買わなくても商店街に来てくれる人は、大切なお客様だ」という意識を、組合員が共有すべきといつもながらに思った。
サービス業 ディスプレイ 売上が減少している中、新規顧客の開拓等に傾注している。気候などに影響を受けている。
旅館 8月は、瀬戸内国際芸術祭のあった昨年に比較して、顧客数は、全般に13%程度減少している。単価を上げても宿泊が見込めるモンスターバッシュなどのイベントがあり、全体的な売上自体は、当社では3%程度の減少に留まった。ただし、9月は、海外インバウンドも新学期の影響を受けて、非常に売上の悪い状況であり、ほとんどの施設が苦慮している。10月も大したことが無く、早い冬の到来である。
建設業 総合建設 長時間労働の是正等を目的に「働き方改革」の法整備が進められている。建設業の場合、時間外労働の上限規制については5年の猶予期間があるが、少子高齢化の進展、労働力人口の減少といった社会的環境の中、将来にわたり担い手の確保・育成を図り、技術の円滑な継承をしていくには、長時間労働の是正、週休2日制の導入、仕事に見合った処遇等雇用環境の改善が急務である。そのためには、発注の平準化と建設工事における適正な工期設定及びそれを裏付ける予定価格における相応の経費計上が大前提である。
運輸業 タクシー 地方の景気回復の遅れ等により、長期的に運賃収入、輸送収入が減少しており、非常に厳しい経営状況が続いている。また、乗務員不足が深刻化するとともに、高齢化が進んでおり、事業継続が懸念される状況にある。
トラック 平成29年7月分高速道路通行料金利用額の対前年同月比は、1.8%増となり、対前月比では、2.7%増となった。また、7月分利用両数の対前年同月比は、0.8%増となった。
貨物 運送約款改正(11月4日施行)により、手待ち時間や作業料等の料金収受が可能となるが、現場では絵に描いた餅で、これまでと何ら変わらないはずだ。国にはもっと現場状況を検証してから改正されたい。例として、飲酒運転をしてはいけないが、飲酒運転は後を絶たない。しかし、見つかれば行政処分を受ける。運送約款の改正では、行政処分は科せられない。声かけのみでは意味がない。
     
 

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