調査実施要領

1.調査の目的
 香川県内における中小企業の労働事情を的確に把握し、適正な中小企業労働対策の樹立並びに中央会労働指導方針の
策定に資することを目的として、毎年定期的に実施しているものである。


2.調査機関

 香川県中小企業団体中央会


3.調査実施方法

 会員組合への依頼による郵送調査


4.調査時点

 平成15年7月1日


5.調査対象事業所

 600事業所(製造業・非製造業)


6.調査対象の選定

 県内の従業員規模300人以下の中小企業を任意抽出し一定業種に偏しないよう選定した。


7.調査の主な内容

 (1)経営に関する事項
 (2)労働時間に関する事項
 (3)雇用に関する事項
 (4)育児休業、介護休業に関する事項
 (5)賃金に関する事項
 (6)その他労働に関する時々の重要事項

 

 

 

回答事業所の概要

1.回答事業所数と内容       有効回答数 352事業所

 平成15年度調査の回答事業所は、調査対象事業所600事業所のうち、製造業205事業所、非製造業147事業所の合計352事業
所で、回答率は58.6%であった(昨年度46.7%)。
従業員規模別にみると、「10〜29人」の事業所が最も多く153事業所(43.5%)であり、次いで「1〜9人」が95事業所(27.0%)、
「30〜90人」平成15年度調査の回答事業所は、調査対象事業所600事業所のうち、製造業205事業9人」が75事業所(21.3%)、
「100〜300人」が29事業所(8.2%)となっている。

表1 回答事業所数
区分 事業所数 従業員規模 常用労働者数(人) 平均労働者数(人)
1〜9人 10〜29人 30〜99人 100〜300人
352 95 153 75 29 11,535 32.77
     製造業 計 205 55 95 41 14 5,967 29.11
  食 料 品 44 11 20 9 4 1,402 31.86
  繊維・同製品 27 7 9 9 2 965 35.74
  木材・木製品 31 16 12 2 1 515 16.61
  出版・印刷・同関連 17 1 7 6 3 941 55.35
  窯業・土石 40 11 27 2   515 12.88
  金属、同製品 34 8 14 9 3 1,226 36.06
  機械器具 3   1 1 1 181 60.33
  その他の製造業 9 1 5 3   222 24.67
     非製造業 計 147 40 58 34 15 5,568 37.88
  運 輸 業 36 3 14 11 8 2,165 60.14
  建 設 業 46 7 23 14 2 1,415 30.76
     総合工事業 28 2 12 12 2 1,112 39.71
     職別工事業 10 4 5 1   152 15.20
     設備工事業 8 1 6 1   151 18.88
    卸・小売業 41 21 14 3 3 1,019 24.85
     卸 売 業 12 6 5 1   168 14.00
     小 売 業 29 15 9 2 3 851 29.34
    サービス業 24 9 7 6 2 969 40.38
     対事業所サービス業 9 2 2 3 2 666 74.00
     対個人サービス業 15 7 5 3   303 20.20

 

2.労働組合の有無

 労働組合のある事業所は、31事業所(昨年度18事業所)であり、全産業の8.8%であった。
 組織率を規模別にみると、「100〜300人」が31.0%と最も高くなっている。
 業種別では、製造業が7.3%、非製造業においては10.9%となっている。

表2 労働組合の有無        
      事業所数 労働組合の有無 組織率(%)
      あ る な い
 全 国       21,081 1,712 19,369 8.1%
 香 川        352 31 321 8.8%
規模別     1〜9人       95 1 94 1.1%
   1〜4人      36   36  
   5〜9人      59 1 58 1.7%
    10〜29人     153 12 141 7.8%
    30〜99人     75 9 66 12.0%
    100〜300人   29 9 20 31.0%
  製造業 計 205 15 190 7.3%
       食料品       44 5 39 11.4%
       繊維・同製品    27   27  
       木材・木製品    31 1 30 3.2%
       出版・印刷・同関連 17   17  
       窯業・土石     40 5 35 12.5%
       金属・同製品    34 3 31 8.8%
       機械器具      3 1 2 33.3%
       その他       9   9  
  非製造業 計     147 16 131 10.9%
     運輸業       36 13 23 36.1%
     建設業       46   46  
       総合工事業     28   28  
       職別工事業     10   10  
       設備工事業     8   8  
     卸・小売業     41 3 38 7.3%
       卸売業       12 1 11 8.3%
       小売業       29 2 27 6.9%
    サービス業      24   24  
       対事業所サービス業 9   9  
       対個人サービス業  15   15  

 

3.常用労働者数

 常用労働者数は11,535人で、男性8,354人(72.4%)、女性3,181人(27.6%)となっている。
 男女別の全国平均は、男性(70.9%)、女性(29.1%)となっており、本県とほぼ同じ結果になっている。
 業種別にみると、男性常用労働者比率は、製造業では「機械器具」(87.8%)、「金属・同製品」(87.4%)、「窯業・土石」
(84.5%)、非製造業では「運輸業」(91.9%)、「建設業」(86.5%)の順で高くなっている。
 一方、女性労働者比率が最も高いのは、製造業では「繊維・同製品」(62.3%)、非製造業では「サービス業」(42.0%)
となっている。

表3 常用労働者数     上段:労働者数 下段:%
      事業所数 全体 男性 女性
 全 国 21,081 684,739 485,309 199,430
100 70.9 29.1
 香 川 352 11,535 8,354 3,181
100 72.4 27.6
     規        模 別    1〜9人 95 522 342 180
  100 65.5 34.5
    1〜4人 36 109 71 38
  100 65.1 34.9
     5〜9人 59 413 271 142
  100 65.6 34.4
   10〜29人 153 2,629 1,947 682
  100 74.1 25.9
   30〜99人 75 3,824 2,717 1,107
  100 71.1 28.9
   100〜300人 29 4,560 3,348 1,212
  100 73.4 26.6
  製造業 計 205 5,967 3,949 2,018
100 66.2 33.8
       食料品 44 1,402 691 711
    100 49.3 50.7
       繊維・同製品 27 965 364 601
    100 37.7 62.3
       木材・木製品 31 515 402 113
    100 78.1 21.9
       出版・印刷・同関連 17 941 697 244
    100 74.1 25.9
       窯業・土石 40 515 435 80
    100 84.5 15.5
       金属・同製品 34 1,226 1,071 155
    100 87.4 12.6
       機械器具 3 181 159 22
    100 87.8 12.2
       その他 9 222 130 92
    100 58.6 41.4
  非製造業 計 147 5,568 4,405 1,163
100 79.1 20.9
       運輸業 36 2,165 1,990 175
    100 91.9 8.1
       建設業 46 1,415 1,224 191
    100 86.5 13.5
       総合工事業 28 1,112 975 137
    100 87.7 12.3
       職別工事業 10 152 124 28
    100 81.6 18.4
       設備工事業 8 151 125 26
    100 82.8 17.2
       卸・小売業 41 1,019 629 390
    100 61.7 38.3
        卸売業 12 168 123 45
    100 73.2 26.8
        小売業 29 851 506 345
    100 59.5 40.5
       サービス業 24 969 562 407
    100.0 58.0 42.0
        対事業所サービス業 9 666 387 279
    100 58.1 41.9
        対個人サービス業 15 303 175 128
    100 57.8 42.2

 

4.常用労働者の年齢別構成

 常用労働者の年齢別構成をみると、前年同様「45〜54歳」が26.2%と最も多く、次いで「25〜34歳」(22.2%)、「35〜44歳」
(18.7%)と続く。
 従業員規模別では、「25〜34歳」では規模が大きくなる程、構成比率が高くなっているが、「60〜64歳」・「65歳以上」では規模が
小さくなる程構成比率が高くなっている。
 業種別にみると、「出版・印刷・同関連」で「25〜34歳」が42.3%と若年層の比率が高くなっている。逆に「対事業所サービス業」で
は「60歳以上」が34.0%と常用労働者の高齢化が目立っている。

 

表4 常用労働者の年齢別構成             上段:労働者数 下段:%
      事業所数 常用労働者数計 24歳以下           25〜34歳         35〜44歳         45〜54歳         55〜59歳         60〜64歳         65歳以上          
 全 国       21,047 682,973 63,060 161,426 142,883 175,192 84,856 37,556 18,000
100 9.2 23.6 20.9 25.7 12.4 5.5 2.6
 香 川        352 11,535 840 2,558 2,154 3,026 1,783 801 373
100 7.3 22.2 18.7 26.2 15.5 6.9 3.2
規 模 別  

 

  1〜9人       95 522 19 97 104 130 80 53 39
100 3.6 18.6 19.9 24.9 15.3 10.2 7.5
   1〜4人      36 109 6 13 19 32 13 15 11
100 5.5 11.9 17.4 29.4 11.9 13.8 10.1
   5〜9人      59 413 13 84 85 98 67 38 28
100 3.1 20.3 20.6 23.7 16.2 9.2 6.8
    10〜29人     153 2,629 147 520 471 757 407 214 113
  100 5.6 19.8 17.9 28.8 15.5 8.1 4.3
    30〜99人     75 3,824 328 860 668 969 600 276 123
  100 8.6 22.5 17.5 25.3 15.7 7.2 3.2
    100〜300人   29 4,560 346 1,081 911 1,170 696 258 98
  100 7.6 23.7 20 25.7 15.3 5.7 2.1
  製造業 計      205 5,967 414 1,443 1,128 1,642 832 340 168
100 6.9 24.2 18.9 27.5 13.9 5.7 2.8
       食料品       44 1,402 80 273 275 415 202 108 49
    100 5.7 19.5 19.6 29.6 14.4 7.7 3.5
       繊維・同製品    27 965 66 212 170 290 159 48 20
    100 6.8 22.0 17.6 30.1 16.5 5.0 2.1
       木材・木製品    31 515 19 98 91 150 80 51 26
    100 3.7 19.0 17.7 29.1 15.5 9.9 5.0
       出版・印刷・同関連 17 941 119 398 188 134 59 27 16
    100 12.6 42.3 20.0 14.2 6.3 2.9 1.7
       窯業・土石     40 515 5 45 101 205 102 38 19
    100 1 8.7 19.6 39.8 19.8 7.4 3.7
       金属・同製品    34 1,226 96 312 223 328 177 56 34
    100 7.8 25.4 18.2 26.8 14.4 4.6 2.8
       機械器具      3 181 17 60 21 52 26 4 1
    100 9.4 33.1 11.6 28.7 14.4 2.2 0.6
       その他       9 222 12 45 59 68 27 8 3
    100 5.4 20.3 26.6 30.6 12.2 3.6 1.4
  非製造業 計     147 5,568 426 1,115 1,026 1,384 951 461 205
100 7.7 20.0 18.4 24.9 17.1 8.3 3.7
     運輸業       36 2,165 63 326 446 647 476 170 37
  100 2.9 15.1 20.6 29.9 22.0 7.9 1.7
     建設業       46 1,415 146 408 244 307 174 82 54
  100 10.3 28.8 17.2 21.7 12.3 5.8 3.8
       総合工事業     28 1,112 129 334 190 228 127 58 46
    100 11.6 30.0 17.1 20.5 11.4 5.2 4.1
       職別工事業     10 152 4 34 26 39 26 17 6
    100 2.6 22.4 17.1 25.7 17.1 11.2 3.9
       設備工事業     8 151 13 40 28 40 21 7 2
    100 8.6 26.5 18.5 26.5 13.9 4.6 1.3
     卸・小売業     41 1,019 159 249 198 236 118 31 28
  100 15.6 24.4 19.4 23.2 11.6 3.0 2.7
       卸売業       12 168 16 46 37 47 12 7 3
    100 9.5 27.4 22.0 28.0 7.1 4.2 1.8
       小売業       29 851 143 203 161 189 106 24 25
    100 16.8 23.9 18.9 22.2 12.5 2.8 2.9
    サービス業      24 969 58 132 138 194 183 178 86
  100 6.0 13.6 14.2 20.0 18.9 18.4 8.9
       対事業所サービス業 9 666 10 61 83 140 146 151 75
    100 1.5 9.2 12.5 21.0 21.9 22.7 11.3
       対個人サービス業  15 303 48 71 55 54 37 27 11
    100 15.8 23.4 18.2 17.8 12.2 8.9 3.6

 

5.女性常用労働者比率
 
 女性常用労働者比率をみると、「10〜20%未満」が22.7%と最も多く、次いで「20〜30%未満」(19.0%)、「30〜50%未満」(16.8%)
となっている。女性比率50%未満は、全体の79.6%で、昨年の80.3%より0.7ポイント下回っており、女性常用労働者比率は増加傾向にあ
るといえる。
  業種別では、「繊維・同製品」が「70%以上」37.0%(昨年40.0%)と他業種と比べて高くなっている。
 逆に「10%未満」が「運輸業」で58.3%(昨年57.1%)、「機械器具」で33.3%(昨年50.0%)と女性常用労働者比率が低くなっている。

 

表5 女性常用労働者比率             上段:人数 下段:%
      1事業所あたりの比率

0%

10%未満

10〜20%未満

20〜30%未満

30〜50%未満

50〜70%未満

70%以上
 全 国       29.12 1,222 2,467 4,968 3,983 3,653 2,833 1,955
5.8 11.7 23.6 18.9 17.3 13.4 9.3
 香川 計        27.58 22 52 80 67 59 45 27
6.3 14.8 22.7 19.0 16.8 12.8 7.7
規模別   1〜9人       34.48 17   10 20 18 19 11
17.9   10.5 21.1 18.9 20.0 11.6
     1〜4人      34.86 11     6 4 11 4
30.6     16.7 11.1 30.6 11.1
   5〜9人      34.38 6   10 14 14 8 7
10.2   16.9 23.7 23.7 13.6 11.9
  10〜29人     25.94 5 24 45 35 20 14 10
3.3 15.7 29.4 22.9 13.1 9.2 6.5
  30〜99人     28.95   19 20 6 18 7 5
  25.3 26.7 8.0 24.0 9.3 6.7
  100〜300人   26.58   9 5 6 3 5 1
  31.0 17.2 20.7 10.3 17.2 3.4
    製造業 計      33.82 17 18 45 35 45 29 16
  8.3 8.8 22.0 17.1 22.0 14.1 7.8
       食料品       50.71 1   4 4 19 11 5
    2.3   9.1 9.1 43.2 25.0 11.4
       繊維・同製品    62.28       1 6 10 10
          3.7 22.2 37.0 37.0
       木材・木製品    21.94 6 2 11 4 5 2 1
    19.4 6.5 35.5 12.9 16.1 6.5 3.2
       出版・印刷・同関連 25.93     1 8 7 1  
        5.9 47.1 41.2 5.9  
       窯業・土石     15.53 5 6 15 12 1 1  
    12.5 15.0 37.5 30.0 2.5 2.5  
       金属・同製品    12.64 5 9 12 4 3 1  
    14.7 26.5 35.3 11.8 8.8 2.9  
       機械器具      12.15   1 1 1      
      33.3 33.3 33.3      
       その他       41.44     1 1 4 3  
        11.1 11.1 44.4 33.3  
       非製造業 計 20.89 5 34 35 32 14 16 11
  3.4 23.1 23.8 21.8 9.5 10.9 7.5
     運輸業       8.08 3 21 11 1      
  8.3 58.3 30.6 2.8      
     建設業       13.50   9 21 11 5    
    19.6 45.7 23.9 10.9    
       総合工事業     12.32   7 16 3 2    
      25 57.1 10.7 7.1    
       職別工事業     18.42   1 3 3 3    
  10.0 30.0 30.0 30.0
       設備工事業     17.22   1 2 5      
      12.5 25.0 62.5      
     卸・小売業     38.27   1   15 5 11 9
    2.4   36.6 12.2 26.8 22.0
       卸売業       26.79   1   5 2 2 2
      8.3   41.7 16.7 16.7 16.7
       小売業       40.54       10 3 9 7
          34.5 10.3 31.0 24.1
    サービス業      42.00 2 3 3 5 4 5 2
  8.3 12.5 12.5 20.8 16.7 20.8 8.3
       対事業所サービス業 41.89 1 2 1   3 1 1
    11.1 22.2 11.1   33.3 11.1 11.1
       対個人サービス業  42.24 1 1 2 5 1 4 1
    6.7 6.7 13.3 33.3 6.7 26.7 6.7


 

6.パートタイム労働者比率

 パートタイム労働者比率をみると、「0%」が46.9%と最も高く、次いで「10%未満」が17.6%となっており、パートタイム労働者比率20%
未満が全体の80.1%となっている。
 業種別でみると、1事業所あたりでは「対事業所サービス業」が「48.47人」と最も多く、次いで「食料品」の「23.91人」と続く。逆に「機械
器具」は「0.55人」と低くなっている。

表6 パートタイム労働者比率               上段:事業所数 下段:%
  1事業所あたりの比率

0%

10%未満

10〜20%   未満

20〜30%未満

30〜50%未満

50〜70%未満

70%以上
 全 国       12.32 10,767 3,486 2,338 1,516 1,552 970 443
51.1 16.5 11.1 7.2 7.4 4.6 2.1
 香川 計        14.84 165 62 55 28 23 16 3
46.9 17.6 15.6 8.0 6.5 4.5 0.9
規模別   1〜9人       12.20 51   13 6 7 9 1
58.6   14.9 6.9 8 10.3 1.1
     1〜4人      12.20 17     1 3 5  
65.4 3.8 11.5 19.2
   5〜9人      12.21 34   13 5 4 4 1
55.7   21.3 8.2 6.6 6.6 1.6
  10〜29人     9.26 73 29 28 9 11 3  
47.7 19 18.3 5.9 7.2 2  
  30〜99人     9.86 33 25 7 10 2 2 1
41.3 31.3 8.8 12.5 2.5 2.5 1.3
  100〜300人   12.29 8 8 7 3 1 1 1
27.6 27.6 24.1 10.3 3.4 3.4 3.4
    製造業 計      12.71 89 37 33 19 15 11 1
  43.4 18 16.1 9.3 7.3 5.4 0.5
       食料品       23.91 9 5 10 6 7 7  
    20.5 11.4 22.7 13.6 15.9 15.9  
       繊維・同製品    18.16 6 5 3 7 4 1 1
    22.2 18.5 11.1 25.9 14.8 3.7 3.7
       木材・木製品    4.38 18 5 4 3   1  
    58.1 16.1 12.9 9.7   3.2  
       出版・印刷・同関連 11.49 4 6 4 2 1    
    23.5 35.3 23.5 11.8 5.9    
       窯業・土石     6.02 24 8 5   2 1  
    60.0 20.0 12.5   5.0 2.5  
       金属・同製品    3.93 21 6 6     1  
    61.8 17.6 17.6     2.9  
       機械器具      0.55 2 1          
    66.7 33.3          
       その他       9.17 5 1 1 1 1    
    55.6 11.1 11.1 11.1 11.1    
     非製造業 計     16.87 76 25 22 9 8 5 2
51.7 17.0 15.0 6.1 5.4 3.4 1.4
     運輸業       8.54 20 10 4 1 1    
  55.6 27.8 11.1 2.8 2.8    
     建設業       2.03 30 9 6   1    
  65.2 19.6 13.0   2.2    
       総合工事業     1.52 19 7 1   1    
    67.9 25.0 3.6   3.6    
       職別工事業     4.40 6 1 3        
    60.0 10.0 30.0        
       設備工事業     3.23 5 1 2        
    62.5 12.5 25.0        
     卸・小売業     16.44 17 3 7 6 5 2 1
  41.5 7.3 17.1 14.6 12.2 4.9 2.4
       卸売業       6.29 8 1 1     1 1
    66.7 8.3 8.3     8.3 8.3
       小売業       18.07 9 2 6 6 5 1  
    31.0 6.9 20.7 20.7 17.2 3.4  
      サービス業      42.11 9 3 5 2 1 3 1
  37.5 12.5 20.8 8.3 4.2 12.5 4.2
       対事業所サービス業 48.47 2 2 1   1 2 1
    22.2 22.2 11.1   11.1 22.2 11.1
       対個人サービス業  15.19 7 1 4 2   1  
    46.7 6.7 26.7 13.3   6.7  

 

 

 

調査結果の概要

1.経営状況と経営上のあい路

(1)経営状況
 
 香川県内中小企業の現在の経営状況は「悪い」が57.8%を占め、以下「変わらない」(34.2%)、「良い」(8.0%)の順となっている。
「良い」は昨年度より3.0ポイント増加、「悪い」においては昨年度より5.4ポイント減少しており、経営状況の改善が期待される結果と
なった。しかし、「悪い」「変わらない」は全体の9割以上を占めており、依然として厳しい経営状況が伺える。
 業種別では「悪い」において、「設備工事業」が87.5%で最も高く、「卸売業」(83.3%)、「窯業・土石」(75.0%)、「対個人サービス
業」(73.3%)と続いている。
また「建設業」全般においては「良い」と回答した事業所はなかった。

                  

                           

(2)主要事業の今後
 
 現在行っている主要な事業の今後の考え方をみると、「現状維持」が74.6%と最も多く、以下「強化拡大」(17.6%)、「縮小」
(6.1%)と続いている。
 規模別にみると、大規模な事業所ほど「強化拡大」の割合が高く、「100〜300人」の事業所では28.6%が「強化拡大」を考え
ている。
 業種別では「卸売業」の41.7%が「強化拡大」を考えている。逆に「窯業・土石」で「強化拡大」を考えている事業所は5.0%、
「木材・木製品」では3.2%と、業種間でのばらつきがみられる。

 

表7 主要事業の今後             上段:事業所数 下段:%
  有効回答 強化拡大 現状維持 縮小・廃止 その他
 全 国       20,633 4,409 14,408 1,574 242
21.4 69.8 7.6 1.2
 香川 計        347 61 259 21 6
17.6 74.6 6.1 1.7
規模別   1〜9人       94 13 71 6 4
13.8 75.5 6.4 4.3
     1〜4人      36 3 29 3 1
8.3 80.6 8.3 2.8
   5〜9人      58 10 42 3 3
17.2 72.4 5.2 5.2
  10〜29人     151 22 116 12 1
14.6 76.8 7.9 0.7
  30〜99人     74 18 54 2  
24.3 73.0 2.7  
  100〜300人   28 8 18 1 1
28.6 64.3 3.6 3.6
  製造業 計      201 29 156 12 4
14.4 77.6 6.0 2.0
       食料品       42 11 29 1 1
    26.2 69.0 2.4 2.4
       繊維・同製品    25 3 22    
    12.0 88.0    
       木材・木製品    31 1 28 2  
    3.2 90.3 6.5  
       出版・印刷・同関連 17 4 13    
    23.5 76.5    
       窯業・土石     40 2 30 5 3
    5.0 75.0 12.5 7.5
       金属・同製品    34 5 25 4  
    14.7 73.5 11.8  
       機械器具      3 1 2    
    33.3 66.7    
       その他       9 2 7    
    22.2 77.8    
  非製造業 計     146 32 103 9 2
21.9 70.5 6.2 1.4
     運輸業       36 6 28 1 1
  16.7 77.8 2.8 2.8
     建設業       45 8 32 5  
  17.8 71.1 11.1  
       総合工事業     27 5 20 2  
    18.5 74.1 7.4  
       職別工事業     10 1 7 2  
    10.0 70.0 20.0  
       設備工事業     8 2 5 1  
    25.0 62.5 12.5  
     卸・小売業     41 13 24 3 1
  31.7 58.5 7.3 2.4
       卸売業       12 5 5 2  
    41.7 41.7 16.7  
       小売業       29 8 19 1 1
    27.6 65.5 3.4 3.4
      サービス業      24 5 19    
  20.8 79.2    
       対事業所サービス業 9 3 6    
    33.3 66.7    
       対個人サービス業  15 2 13    
    13.3 86.7    

 

(3)経営上のあい路

 中小企業における経営上のあい路について予想される15項目をあげ、該当する3項目を選択してもらった結果、「販売不振・
受注の減少」が55.6%でトップとなり、以下「同業他社との競争激化」(41.5%)、「製品価格(販売価格)の下落」(40.4%)
と続く。この3項目はここ数年間高い数値を示している。
 規模別にみると、「100〜300人」の事業所では「同業他社との競争激化」(69.0%)が「販売不振・受注の減少」(44.8%)
を大きく上回っている。
 業種別にみると、「繊維・同製品」において「安価な輸入品の増大」が40.7%、「木材・木製品」が29.0%、「窯業・土石」が
25.0%と他の業種に比べて高い割合となっている。

 

 

(4)自社の経営上の強み

 自社の経営上の強みについては、「顧客への納品・サービスの速さ」を挙げる事業所が24.6%と最も多く、次いで「製品の品質・精度の
高さ」(23.5%)、「商品・サービスの質の高さ」(19.2%)と続いている。
 業種別では、製造業では「製品の品質・精度の高さ」(34.5%)、非製造業では「顧客への納品・サービスの速さ」(28.1%)が最も多
かった。


   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.労働時間

(1)従業員の1日の所定労働時間
 
  従業員の1日の所定労働時間については、「8時間」が42.3%と最も多く、「7時間半超8時間未満」(24.3%)、「7時間半」(17.5%)
との順になっている。
 業種別にみると、「8時間」が「小売業」(60.0%)、「対事業所サービス業」(55.6%)、「運輸業」(54.3%)と他業種より高い割合とな
っている。

表10 1日の所定労働時間                    上段:事業所数 下段:%
  有効回答 平均時間

6時間  以下

6時間超6時間半    未満

6時間半

6時間半超7時間未満

7時間

7時間超7時間半未満

7時間半

7時間超 8時間 未満

8時間
 全 国       20,220 7.69 219 19 155 185 1,564 1,008 4,220 3,644 9,206
1.1 0.1 0.8 0.9 7.7 5.0 20.9 18.0 45.5
 香川 計        338 7.70 1   2 3 28 20 59 82 143
0.3   0.6 0.9 8.3 5.9 17.5 24.3 42.3
規模別   1〜9人       89 7.67     1   13 6 16 12 41
1.1 14.6 6.7 18.0 13.5 46.1
     1〜4人      31 7.61         6 3 6 4 12
        9.4 9.7 19.4 12.9 38.7
   5〜9人      58 7.70     1   7 3 10 8 29
    1.7   12.1 5.2 17.2 13.8 50.0
  10〜29人     148 7.65 1   1 1 13 9 29 46 48
0.7   0.7 0.7 8.8 6.1 19.6 31.1 32.4
  30〜99人     72 7.80         1 4 12 18 37
        1.4 5.6 16.7 25.0 51.4
  100〜300人   29 7.77       2 1 1 2 6 17
      6.9 3.4 3.4 6.9 20.7 58.6
  製造業 計      197 7.72 1   1 1 15 8 27 64 80
0.5   0.5 0.5 7.6 4.1 13.7 32.5 40.6
       食料品       42 7.70 1   1 1 1 3 5 8 22
    2.4   2.4 2.4 2.4 7.1 11.9 19.0 52.4
       繊維・同製品    25 7.78         2 1 3 7 12
            8.0 4.0 12.0 28.0 48.0
       木材・木製品    29 7.73         3 1 4 10 11
            10.3 3.4 13.8 34.5 37.9
       出版・印刷・同関連 17 7.77         1   2 6 8
            5.9   11.8 35.3 47.1
       窯業・土石     39 7.60         7 2 5 16 9
            17.9 5.1 12.8 41 23.1
       金属・同製品    33 7.76         1   6 14 12
            3.0   18.2 42.4 36.4
       機械器具      3 8.00                 3
                    100
       その他       9 7.74           1 2 3 3
              11.1 22.2 33.3 33.3
  非製造業 計     141 7.67     1 2 13 12 32 18 63
    0.7 1.4 9.2 8.5 22.7 12.8 44.7
     運輸業       35 7.65     1 1 5 3 4 2 19
      2.9 2.9 14.3 8.6 11.4 5.7 54.3
     建設業       45 7.62         5 3 17 5 15
          11.1 6.7 37.8 11.1 33.3
       総合工事業     27 7.62         2 2 12 3 8
            7.4 7.4 44.4 11.1 29.6
       職別工事業     10 7.64         1 1 3 1 4
            10.0 10.0 30.0 10.0 40.0
       設備工事業     8 7.59         2   2 1 3
            25.0   25.0 12.5 37.5
     卸・小売業     37 7.79           4 6 7 20
            10.8 16.2 18.9 54.1
       卸売業       12 7.68           3 3 1 5
              25.0 25.0 8.3 41.7
       小売業       25 7.84           1 3 6 15
              4.0 12.0 24.0 60.0
    サービス業      24 7.60       1 3 2 5 4 9
        4.2 12.5 8.3 20.8 16.7 37.5
       対事業所サービス業 9 7.73       1     1 2 5
          11.1     11.1 22.2 55.6
       対個人サービス業  15 7.53         3 2 4 2 4
            20.0 13.3 26.7 13.3 26.7

 

 

(2)従業員の週所定労働時間
 
 週所定労働時間について有効回答343事業所の中で週40時間を達成している事業所は75.2%で昨年(76.8%)と比べて若干減少し
ており、全国平均の79.0%と比べても下回っていることが分かる。
 規模別では格差が大きく、「100〜300人」では、週40時間以下を達成している事業所が100%なのに対して、「1〜9人」では49.5%
となっている。
 業種別にみると、「製造業」は週40時間以下の達成率が77.4%と昨年(81.5%)に比べて下回る結果になった。「非製造業」では達成
率72.2%と昨年(71.3%)より若干増加となっている。
 

表9 週所定労働時間              上段:事業所数 下段:%
  有効回答 38時間以下 38時間超   40時間未満 40時間 40時間超 42時間未満 42時間 42時間超   4時間未満 44時間
 全 国       20,584 1,642 5,812 8,809 1,433 519 1,168 1,201
8.0 28.2 42.8 7.0 2.5 5.7 5.8
 香川 計        343 14 106 138 32 12 21 20
4.1 30.9 40.2 9.3 3.5 6.1 5.8
規模別   1〜9人       91 6 17 22 16 5 13 12
6.6 18.7 24.2 17.6 5.5 14.3 13.2
     1〜4人      33 3 5 6 8 2 4 5
9.1 15.2 18.2 24.2 6.1 12.1 15.2
   5〜9人      58 3 12 16 8 3 9 7
5.2 20.7 27.6 13.8 5.2 15.5 12.1
  10〜29人     149 7 52 57 13 7 5 8
4.7 34.9 38.3 8.7 4.7 3.4 5.4
  30〜99人     75 1 26 42 3   3  
1.3 34.7 56.0 4.0   4.0  
  100〜300人   28   11 17        
  39.3 60.7        
  製造業 計      199 8 75 71 20 9 8 8
4.0 37.7 35.7 10.1 4.5 4.0 4.0
       食料品       42 3 10 21   4 3 1
    7.1 23.8 50   9.5 7.1 2.4
       繊維・同製品    26 2 6 12 5     1
    7.7 23.1 46.2 19.2     3.8
       木材・木製品    29   10 7 4 2 3 3
      34.5 24.1 13.8 6.9 10.3 10.3
       出版・印刷・同関連 17   6 7 2 1 1  
      35.3 41.2 11.8 5.9 5.9  
       窯業・土石     40 3 21 8 6   1 1
    7.5 52.5 20.0 15.0   2.5 2.5
       金属・同製品    33   15 12 2 2   2
      45.5 36.4 6.1 6.1   6.1
       機械器具      3   2 1        
      66.7 33.3        
       その他       9   5 3 1      
      55.6 33.3 11.1      
  非製造業 計     144 6 31 67 12 3 13 12
4.2 21.5 46.5 8.3 2.1 9.0 8.3
     運輸業       36 3 8 22 1   1 1
  8.3 22.2 61.1 2.8   2.8 2.8
     建設業       45 1 8 23 5 2 2 4
  2.2 17.8 51.1 11.1 4.4 4.4 8.9
       総合工事業     27 1 6 16 3 1    
    3.7 22.2 59.3 11.1 3.7    
       職別工事業     10   1 4 1 1   3
      10.0 40.0 10.0 10.0   30.0
       設備工事業     8   1 3 1   2 1
      12.5 37.5 12.5   25.0 12.5
     卸・小売業     39 2 9 13 3 1 5 6
  5.1 23.1 33.3 7.7 2.6 12.8 15.4
       卸売業       12 2 3 3 1   1 2
    16.7 25.0 25.0 8.3   8.3 16.7
       小売業       27   6 10 2 1 4 4
      22.2 37.0 7.4 3.7 14.8 14.8
    サービス業      24   6 9 3   5 1
    25.0 37.5 12.5   20.8 4.2
       対事業所サービス業 9   3 4 1   1  
      33.3 44.4 11.1   11.1  
       対個人サービス業  15   3 5 2   4 1
      20.0 33.3 13.3   26.7 6.7

 

(3)月平均残業時間

 従業員1人あたりの月平均残業時間は、1事業所あたり8.65時間で全国平均8.96時間より若干少なくなっている。
 規模別でみると従業員規模が大きくなるに従って残業時間が多いという結果になっており、「1〜9人」では、58.2%が残業時間ゼロ
となっている。
 業種別では、「運輸業」(19.36時間)、「印刷・出版・同関連」(18.31時間)が他の業種と比較して多くなっている。逆に低いのは
「木材・木製品」(2.7時間)、「繊維・同製品」(3.65時間)となっている。

 

表10 月平均残業時間                上段:事業所数 下段:%
  有効回答 平均   (時間) 0時間 1〜10 時間未満 10〜20時間未満 20〜30時間未満 30〜50時間未満
50時間 以上      
 全 国       20,021 8.96 6,367 5,861 4,042 2,209 1,457 85
31.8 29.3 20.2 11.0 7.3 0.4
 香川 計        330 8.65 99 107 59 41 23 1
30.0 32.4 17.9 12.4 7.0 0.3
規模別   1〜9人       91 5.91 53 15 7 10 6  
58.2 16.5 7.7 11.0 6.6  
     1〜4人      34 3.88 24 3 3 4    
70.6 8.8 8.8 11.8    
   5〜9人      57 7.12 29 12 4 6 6  
50.9 21.1 7.0 10.5 10.5  
  10〜29人     144 9.16 33 58 24 17 11 1
22.9 40.3 16.7 11.8 7.6 0.7
  30〜99人     69 9.58 9 26 23 8 3  
13.0 37.7 33.3 11.6 4.3  
  100〜300人   26 12.92 4 8 5 6 3  
15.4 30.8 19.2 23.1 11.5  
  製造業 計      200 7.96 59 70 36 25 10  
29.5 35.0 18.0 12.5 5.0  
     食料品       44 5.95 12 20 9 2 1  
    27.3 45.5 20.5 4.5 2.3  
     繊維・同製品    26 3.65 12 10 2 2    
    46.2 38.5 7.7 7.7    
     木材・木製品    30 2.70 17 8 4 1    
    56.7 26.7 13.3 3.3    
     出版・印刷・同関連 16 18.31   3 5 4 4  
      18.8 31.3 25.0 25.0  
     窯業・土石     40 7.43 11 17 6 4 2  
    27.5 42.5 15.0 10.0 5.0  
     金属・同製品    33 13.27 7 7 6 11 2  
    21.2 21.2 18.2 33.3 6.1  
     機械器具      3 16.33     2 1    
        66.7 33.3    
   その他       8 9.63 5 2 1
      62.5 25.0   12.5  
  非製造業 計     130 9.71 40 37 23 16 13 1
30.8 28.5 17.7 12.3 10.0 0.8
     運輸業       22 19.36 3 5 3 4 7  
  13.6 22.7 13.6 18.2 31.8  
     建設業       45 8.33 13 16 8 5 2 1
  28.9 35.6 17.8 11.1 4.4 2.2
      総合工事業     27 6.93 8 10 6 2 1  
    29.6 37.0 22.2 7.4 3.7  
      職別工事業     10 9.40 3 3   3 1  
    30.0 30.0   30.0 10.0  
      設備工事業     8 11.75 2 3 2     1
    25.0 37.5 25.0     12.5
     卸・小売業     39 7.77 15 8 7 7 2  
  38.5 20.5 17.9 17.9 5.1  
      卸売業       11 12.45 4   3 2 2  
    36.4   27.3 18.2 18.2  
      小売業       28 5.93 11 8 4 5    
    39.3 28.6 14.3 17.9    
    サービス業      24 6.58 9 8 5   2  
  37.5 33.3 20.8   8.3  
      対事業所サービス業 9 7.67 2 4 2   1  
    22.2 44.4 22.2   11.1  
      対個人サービス業  15 5.93 7 4 3   1  
    46.7 26.7 20.0   6.7  


 

(4)年次有給休暇の取得日数

 従業員1人あたりの有給休暇の取得日数は、「15〜20日未満」が50.7%(昨年8.3%)と最も多く、次いで「10〜15日未満」が
22.8%(昨年22.5%)となっている。
 昨年は「10日未満」が66.0%だったのに対して、本年では9.5%と56.5ポイントも低くなっており、全国的にみても年次有給休
暇取得日数は増加の傾向にある。
 

 

3.雇用調整

(1)雇用調整の実施
 
 香川県では21.7%が平成14年7月1日以降に雇用調整を実施したと回答している。 規模別でみると「100〜300人」が24.1%、
「30〜99人」が24.0%と若干高くなっている。
 業種別では「繊維・同製品」の33.3%が雇用調整を実施している。
 

表11 雇用調整の実施

         上段:事業所数 下段:%
  有効回答 実施した 実施していない
 全 国       20,862 4,548 16,314
21.8 78.2
 香川 計        350 76 274
21.7 78.3
規模別   1〜9人       94 18 76
19.1 80.9
     1〜4人      35 6 29
17.1 82.9
   5〜9人      59 12 47
20.3 79.7
  10〜29人     152 33 119
21.7 78.3
  30〜99人     75 18 57
24.0 76.0
  100〜300人   29 7 22
24.1 75.9
  製造業 計      204 44 160
21.6 78.4
       食料品       44 10 34
    22.7 77.3
       繊維・同製品    27 9 18
    33.3 66.7
       木材・木製品    30 7 23
    23.3 76.7
       出版・印刷・同関連 17 1 16
    5.9 94.1
       窯業・土石     40 10 30
    25.0 75.0
       金属・同製品    34 7 27
    20.6 79.4
       機械器具      3   3
      100.0
       その他       9   9
      100.0
  非製造業 計     146 32 114
21.9 78.1
     運輸業       36 5 31
  13.9 86.1
     建設業       45 12 33
  26.7 73.3
       総合工事業     28 8 20
    28.6 71.4
       職別工事業     9 3 6
    33.3 66.7
       設備工事業     8 1 7
    12.5 87.5
     卸・小売業     41 11 30
  26.8 73.2
       卸売業       12 4 8
    33.3 66.7
       小売業       29 7 22
    24.1 75.9
      サービス業      24 4 20
  16.7 83.3
       対事業所サービス業 9   9
      100.0
       対個人サービス業  15 4 11
    26.7 73.3


(2)雇用調整の方法
 
 雇用調整を実施した76事業所を対象に雇用調整の方法を調査した結果、「正社員の解雇」が30.3%、「新規学卒者の採用削減・中止」
が25.0%と多くなっている。 規模別にみると、「100〜300人」では、他と比べて「正社員の解雇」の比率が低い(14.3%)。逆に「1〜
9人」では「正社員の解雇」が27.8%、「臨時・季節・パート労働者の再契約中止・解雇」が22.2%となっており、小企業者にとっては雇用
の維持が困難であることが伺える。
 

表12 雇用調整の方法(複数回答)           上段:事業所数 下段:%
  事業所数 所定労働時間の短縮 休日の増加 臨時・季節・パート労働者の再契約止・解雇 正社員の解雇 中途採用の削減・中止 新規学卒者の採用減・中止 その他
 全 国 4,526 371 741 617 1,239 827 993 199
8.2 16.4 13.6 27.4 18.3 21.9 4.4
 香 川 計          8 12 10 23 16 19 3
10.5 15.8 13.2 30.3 21.1 25.0 3.9
規模別   1〜9人       18 4 3 4 5 3 1 1
22.2 16.7 22.2 27.8 16.7 5.6 5.6
     1〜4人      6   2     1   1
  33.3     16.7   16.7
   5〜9人      12 4 1 4 5 2 1  
33.3 8.3 33.3 41.7 16.7 8.3  
  10〜29人     33 3 7 4 10 7 6 2
9.1 21.2 12.1 30.3 21.2 18.2 6.1
  30〜99人     18 1 2 2 7 4 8  
5.6 11.1 11.1 38.9 22.2 44.4  
  100〜300人   7       1 2 4  
      14.3 28.6 57.1  
  製造業 計      44 3 7 6 14 8 11 1
6.8 15.9 13.6 31.8 18.2 25.0 2.3
     食料品       10 2 3 2 2 4    
    20.0 30.0 20.0 20.0 40.0    
     繊維・同製品    9   1 1 4 1 5 1
      11.1 11.1 44.4 11.1 55.6 11.1
     木材・木製品    7     1 1 1 2 -
        14.3 14.3 14.3 28.6 -
     出版・印刷・同関連 1              
                 
     窯業・土石     10 1 3   4 1 1  
    10.0 30.0   40.0 10.0 10.0  
     金属・同製品    7     2 3 1 3  
        28.6 42.9 14.3 42.9  
  非製造業 計     32 5 5 4 9 8 8 2
15.6 15.6 12.5 28.1 25.0 25.0 6.3
     運輸業       5 1 1 1 1      
  20.0 20.0 20.0 20.0      
     建設業       12   3 1 4 4 6  
    25.0 8.3 33.3 33.3 50.0  
     総合工事業     8   1   2 2 5  
      12.5   25.0 25.0 62.5  
     職別工事業     3   2 1 1 1 1  
      66.7 33.3 33.3 33.3 33.3  
     設備工事業     1       1 1    
          100.0 100.0    
     卸・小売業     11 4 1 1 2 4 2 2
  36.4 9.1 9.1 18.2 36.4 18.2 18.2
     卸売業       4 1   1 1 2 2 1
    25.0   25.0 25.0 50.0 50.0 25.0
     小売業       7 3 1   1 2   1
    42.9 14.3 14.3 28.6 14.3
      サービス業      4 1 2
      25.0 50.0      
     対事業所サービス業                
                 
     対個人サービス業  4 1 2
    25.0 50.0

 

(3)雇用調整の実施理由
 
 雇用調整の理由として、「人件費の抑制」が68.0%と最も多く、「中長期的な販売・受注の減少」(52.0%)、「販売・受注価格
の下落への対応」(29.3%)と続く。
 昨年は「中長期的な販売・受注の減少」が76.0%でトップであった。

4.従業員の賞与

(1)賞与の支給
 

  平成14年度に夏季賞与、年末(冬季)賞与、年度末(決算)一時金などの賞与(臨時給与)を支給した事業所は、全体で
76.4%であった。これは全国平均よりも2.8ポイント低い。
 また規模別では、大規模な事業所ほど支給率が高くなっているという結果になった。
業種別にみると、「製造業」が73.7%、「非製造業」が80.3%となっており、業種間で6.6ポイントの差がみられる。

表13 従業員の賞与について   上段:事業所数 下段:%
  事業所数 支給した 支給していない
 
 全 国       20,795 16,474 4,321
79.2 20.8
 香川 計        352 269 83
76.4 23.6
規模別   1〜9人       95 61 34
64.2 35.8
     1〜4人      36 17 19
47.2 52.8
   5〜9人      59 44 15
74.6 25.4
  10〜29人     153 120 33
78.4 21.6
  30〜99人     75 61 14
81.3 18.7
  100〜300人   29 27 2
93.1 6.9
  製造業 計      205 151 54
73.7 26.3
       食料品       44 35 9
    79.5 20.5
       繊維・同製品    27 19 8
    70.4 29.6
       木材・木製品    31 20 11
    64.5 35.5
       出版・印刷・同関連 17 15 2
    88.2 11.8
       窯業・土石     40 31 9
    77.5 22.5
       金属・同製品    34 22 12
    64.7 35.3
       機械器具      3 3  
    100  
       その他       9 6 3
    66.7 33.3
  非製造業 計     147 118 29
80.3 19.7
     運輸業       36 32 4
  88.9 11.1
     建設業       46 34 12
  73.9 26.1
       総合工事業     28 22 6
    78.6 21.4
       職別工事業     10 6 4
    60.0 40.0
       設備工事業     8 6 2
    75.0 25.0
     卸・小売業     41 32 9
  78.0 22.0
       卸売業       12 9 3
    75.0 25.0
       小売業       29 23 6
    79.3 20.7
    サービス業      24 20 4
  83.3 16.7
       対事業所サービス業 9 7 2
    77.8 22.2
       対個人サービス業  15 13 2
    86.7 13.

 

5.従業員の人材確保と教育訓練

(1)事業所で特に必要としている人材
 
 事業所で特に必要としている人材について予想される12項目をあげ、該当する3項目を選択してもらった結果、「販売
(営業)を担う人材」が49.6%と最も多く、次いで「幅広く仕事のできる人材」(48.4%)、「生産管理を担う人材」(29.
7%)の順となった。 「販売(営業)を担う人材」をあげた業種は「卸・小売業」(80.5%)、「出版・印刷・同関連」(76.
5%)の順で高い割合となった。
 




(2)必要な人材の確保方法

 
  必要な人材の確保方法については、「従業員の教育訓練」が43.2%と最も多く、「経験者の中途採用」(39.4%)、「社内の配置
転換」(16.5%)と続く。
 規模別では、「100〜300人」で「従業員の教育訓練」と答えた事業所は72.4%と非常に高くなっている。
 業種別にみると、「出版・印刷・同関連」で「新規学卒者の採用」が52.9%と他業種と比べて高かった。





(3)従業員の教育訓練
 
 従業員の訓練方法については、「事業所内での研修会・勉強会の開催」が41.8%と最も多く、「民間の各種セミナー等への派遣」
(23.9%)、「必要に応じたOJT」(23.3%)の順となった。



(4)従業員の自己啓発への支援
 
 授業員の自己啓発への支援について最も多かった回答は、「資格取得者への手当・報奨金の支給」で35.2%、次いで「学費やセミ
ナー受講料等の金銭的助成」(25.4%)、「社外研修、通信教育、図書等に関する情報提供」(15.9%)の順になった。

6.育児休業

(1)育児休業制度の整備状況
 
  就業規則等に育児休業制度の規定を整備している事業所は、回答数347事業所のうち179事業所(51.6%)であった。これは、全国
平均より6.6ポイント高い。
 規模別でみると、「100〜300人」では96.6%が整備しているが、「1〜9人」では19.8%しか整備されていない。
 業種別では整備していると回答した事業所は、「出版・印刷・同関連」で70.6%、「卸売業」・「対事業所サービス業」がともに66.7%と
高くなっている。逆に低いのは、「設備工事業」(12.5%)、「木材・木製品」(24.1%)となっている。
 

表14 育児休業制度の整備 上段:事業所数 下段:%
  事業所数 整備している 整備していない
 全 国       20,726 9,318 11,408
45.0 55.0
 香  川 計        347 179 168
51.6 48.4
規模別   1〜9人       91 18 73
19.8 80.2
     1〜4人      36 7 29
19.4 80.6
   5〜9人      55 11 44
20.0 80.0
  10〜29人     152 76 76
50.0 50.0
  30〜99人     75 57 18
76.0 24.0
  100〜300人   29 28 1
96.6 3.4
  製造業 計      201 101 100
50.2 49.8
       食料品       44 24 20
    54.5 45.5
       繊維・同製品    27 14 13
    51.9 48.1
       木材・木製品    29 7 22
    24.1 75.9
       出版・印刷・同関連 17 12 5
    70.6 29.4
       窯業・土石     39 17 22
    43.6 56.4
       金属・同製品    33 16 17
    48.5 51.5
       機械器具      3 3  
    100.0  
       その他       9 8 1
    88.9 11.1
  非製造業 計     146 78 68
53.4 46.6
     運輸業       36 21 15
  58.3 41.7
     建設業       46 24 22
  52.2 47.8
       総合工事業     28 18 10
    64.3 35.7
       職別工事業     10 5 5
    50.0 50.0
       設備工事業     8 1 7
    12.5 87.5
     卸・小売業     41 20 21
  48.8 51.2
       卸売業       12 8 4
    66.7 33.3
       小売業       29 12 17
    41.4 58.6
    サービス業      23 13 10
  56.5 43.5
       対事業所サービス業 9 6 3
    66.7 33.3
       対個人サービス業  14 7 7
    50.0 50.0



(2)育児休業を取得した従業員

 平成14年7月1日以降に育児休業を取得した従業員のいる事業所は、17事業所(4.9%)で全国平均より1.8ポイント低い。

表15−1 育児休業を取得した従業員 上段:事業所数 下段:%
     事業所数 いる いない
 全 国       20,389 1,376 19,013
6.7 93.3
 香 川         347 17 330
4.9 95.1

 
 また、育児休業取得者を男女別でみてみると、香川県では男性取得者はいないという結果になった。

表15−2 育児休業取得者男女比(実数) 上段:人数 下段:%
  取得者数 男性 女性
 全 国       1,813 70 1,743
3.8 96.1
 香 川         20   20
  100.0


(3)働きながら育児をする従業員に対しての支援

 

 「短時間勤務制度の導入」が28.6%と最も多かった。しかし、半数以上の事業所が「支援は特にしていない」と回答している。 
 


7.介護休業


(1)介護休業制度の整備状況
 
  就業規則等に介護休業制度の規定を整備している事業所は、回答数349事業所のうち150事業所(43.0%)であった。これは、
全国平均より10.1ポイント高い。
 規模別でみると、「100〜300人」では96.6%が整備しているが、「1〜9人」では14.0%しか整備されていない。
 業種別では「出版・印刷・同関連」の64.7%が整備していると回答しており、育児休業制度と同様、高い整備率になっている。

表16 介護休業制度の整備         上段:事業所数 下段:%
  事業所数 整備している 整備していない
 全 国       20,738 6,829 13,909
32.9 67.1
 香川 計        349 150 199
43.0 57.0
規模別   1〜9人       93 13 80
14.0 86.0
     1〜4人      36 5 31
13.9 86.1
   5〜9人      57 8 49
14 86
  10〜29人     153 58 95
37.9 62.1
  30〜99人     74 51 23
68.9 31.1
  100〜300人   29 28 1
96.6 3.4
  製造業 計      203 87 116
42.9 57.1
       食料品       43 17 26
    39.5 60.5
       繊維・同製品    27 11 16
    40.7 59.3
       木材・木製品    31 9 22
    29.0 71.0
       出版・印刷・同関連 17 11 6
    64.7 35.3
       窯業・土石     40 17 23
    42.5 57.5
       金属・同製品    33 12 21
    36.4 63.6
       機械器具      3 3  
    100.0  
       その他       9 7.0 2
    77.8 22.2
  非製造業 計     146 63 83
43.2 56.8
     運輸業       35 20 15
  57.1 42.9
     建設業       46 20 26
  43.5 56.5
       総合工事業     28 14 14
    50.0 50.0
       職別工事業     10 4 6
    40.0 60.0
       設備工事業     8 2 6
    25.0 75.0
     卸・小売業     41 12 29
  29.3 70.7
       卸売業       12 4 8
    33.3 66.7
       小売業       29 8 21
    27.6 72.4
    サービス業      24 11 13
  45.8 54.2
       対事業所サービス業 9 5 4
    55.6 44.4
       対個人サービス業  15 6 9
    40.0 60.0



(2)介護休業を取得した従業員
 
 平成14年7月1日以降に育児休業を取得した従業員のいる事業所は、8事業所(2.3%)で全国平均より1.2ポイント高い。
 

表16−1 介護休業を取得した従業員 上段:事業所数 下段:%
  事業所数 いる いない
 全 国       20,404 230 20,174
1.1 98.9
 香 川         345 8 337
2.3 97.7

 
また、介護休業取得者を男女別でみてみると、ほぼ同数という結果になった。

表16−2 介護休業取得者男女比(実数) 上段:人数 下段:%
  取得者数 男性 女性
 全 国       292 106 186
36.3 63.6
 香 川         9 4 5
44.4 55.5



(3)働きながら介護をする従業員に対しての支援

 
「短時間勤務制度の導入」が21.8%と最も多く、次いで「始業・終業時刻の繰り上げ・繰り下げ」(17.2%)となった。しかし、
64.0%の事業所が「支援は特にしていない」と回答している。 




8.新規学卒者の採用

(1)新規学卒者の初任給
 
  平成15年3月卒業の新規学卒者に対して、平成15年6月の1ヶ月に支給した1人当たりの平均所定賃金(税込額)の調査結果
は次のとおりである。(各表における格差は、東京を100とした場合の比較)

 

                単位:円   ※( )内の数字は、対前年比
        初任給   格差   香川   格差   全国   格差
高校卒 技術系 製造業   149,180   87.2       87.6       88.3
( 3,963 )   151,378     152,484  
非製造業   158,286   88.4 ( ▲562 ) ( ▲715 )
( ▲10,464 )            
事務系 製造業   153,190   87.2       91.7       89.5
( )   150,845     147,287  
非製造業   148,500   88.4 ( ▲512 ) ( ▲357
( ▲1,833 )            
専門学校卒 技術系 製造業   181,567   106.8       94.4       89.7
( 9,042 )   170,783     162,243  
非製造業   160,000   84.4 ( ▲1,742 ) ( ▲16
( )            
事務系 製造業               87.3       93.1
        150,000     159,892  
非製造業   150,000   86.6 ( ) ( 8,039
( )            
短大卒   (含高専) 技術系 製造業   161,400   82.1       88.6       85.4
( )   174,450     168,065  
非製造業   187,500   95.1 ( ) ( 222 )
( )            
事務系 製造業   154,500   85.8       88.2       90.3
( ▲11,400 )   158,167     161,932  
非製造業   160,000   89.6 ( ▲1,058 ) ( 1,063 )
( 3,000 )            
大学卒

 

技術系 製造業   185,875   90.8       85.3       91.0
( 25,875 )   176,344     188,205  
非製造業   173,167   82.8 ( 11,844 ) ( 269 )
( 4,067 )            
事務系

 

製造業   178,434   90.6       90.1       92.6
( 12,937 )   177,508     182,430  
非製造業   176,186   89.4 ( 1,659 ) ( ▲1,210 )
( ▲2,671 )            

 

(2)平成16年度の新規学卒者の採用計画
 
 香川県内の中小企業において、平成16年度の新規学卒者の採用計画については、「ある」と回答した事業所12.1%で昨年(11.5%)
より0.6ポイント高くなっている。「ない」と回答した事業所は72.3%と昨年(73.5%)より1.2ポイント低くなっている。 規模別にみると、
従業員規模が大きくなるほど新規採用計画のある割合が高くなっている。
 業種別では、「窯業・土石」「職別工事業」で「ある」が0%、「運輸業」で2.9%となっており、厳しい経営状況にあることが分かる。


9.賃金改定

(1)賃金改定実施状況
 
 賃金改定については「引き上げた」、「7月以降引き上げる予定」を合わせて30.8%(昨年30.7%)の事業所が引き上げると回答
している。「引き下げた」、「7月以降引き下げる予定」は合わせて8.3%(昨年7.5%)であった。
 従業員規模別にみると、」「1〜9人」では「引き上げた」は17.9%であるが「100〜300人」においては39.3%となっており、規
模が大きくなるほど賃金の引き上げを実施した事業所割合が高くなっている。



(2)平均昇給額・昇給率
 
 常用労働者に、平成15年1〜7月までに定期昇給・ベースアップを実施した82事業所の昇給額をみると、単純平均・平均昇給額が5,3
74円(対前年比プラス370円)、平均昇給率は2.18%(対前年比率プラス0.2%)となっている。