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【前年同月比】         
           
 

令和5年2月の景況
 ……中小企業団体情報連絡員より…… 

特記事項
                   
好 転 やや好転 変わらず やや悪化 悪 化
                   
業 種
(中分類)
業 種
(大分類)
売上高 在 庫
数 量
販 売
価 格
取 引
条 件
収 益
状 況
資 金
繰 り
設 備
操業度
雇 用
人 員
業界の
景 況
食  料  品 製造業
繊 維 工 業 製造業
木 材・木製品 製造業
印     刷 製造業
窯業・土石製品 製造業
鉄 鋼 ・ 金 属 製造業
輸 送 機 器 製造業
そ  の  他 製造業
卸  売  業 非製造業
小  売  業 非製造業
商  店  街 非製造業
サ ー ビ ス 業 非製造業
建  設  業 非製造業
運  輸  業 非製造業
そ  の  他 非製造業
                     
                   
【特記事項】
(2月の景況から)      
       
集計上の分類業種 具体的な業種
(産業分類細分類相当)
組合等及び組合員の業況等
(景況の変化とその原因・現状等、企業経営・業界での問題点)
食料品 製粉製麺 新型コロナ感染者数も徐々に減少しているが、コロナ禍前には戻っていない。小麦粉以外の原材料価格や包装資材、物流費、エネルギーコストの上昇で厳しい経営環境が続いている。
調理食品 組合員の出荷量推移は前月対比57.0%、前年同月対比で111.4%(1月分)、2月開催の定例会においては、各社とも従業員の賃上げ率と商品の値上げについて厳しい意見がでた。
冷凍食品 日本冷凍食品協会による12月の冷凍食品生産数量は昨対98.7%となり、令和4年の累計は昨対99.6%と前年を下回った。カテゴリー別ではフライ揚げ物類が96.1%、フライ類以外の調理食品が98.3%、菓子類が104.2%と先月同様に菓子類以外が前年を下回った。また、業態別では市販用が96.8%、業務用が102.3%となり、人の動きとともに業務用の増加となっている。そんな中、直近の問題として卵の供給不足問題がある。マスコミ報道でもあるように外食チェーンでのメニューカットや量販店での品薄状態も進んでおり、食品メーカーにおいても様々な商品で受注に対する製造ができなくなってきている。食品の値上げに加えて卵の供給問題と大きな問題が続いている。
醤油 醤油原材料及び製造副資材等の価格高騰、電力費、燃料費等の値上がりに円安の追い打ちにより、輸入品等が価格上昇継続の状況にあり、食品製造業界においては、昨年末の製品価格の値上げ傾向が続いている。組合員の売上状況は前年同月比(4月~2月)で97%程度で推移しているものと推測される。
手延素麺 今月より商品価格の値上げを実施した。
繊維工業 手袋 売上面では皮革手袋についてはほぼ前年並みであった。繊維製手袋については受注は上向きで対前年比120%程度まで上昇したが、海外生産の納期遅れの問題は解消されておらず、売上は翌月に持ち越しが多くなっている。
木材・木製品 家具 原材料・エネルギー高騰分をそのまま製品価格に転嫁できないので収益の見通しは良くない。県産広葉樹を利活用したものづくりを推進させる「100% MADE IN SANUKI PROJECT」は、共感してくれる方々が多いが、行政の認識は薄く他県に遅れをとっている。
製材 新築住宅の着工数減少により、木材製品の流通が悪化して非常に厳しい状況である。様々な物の物価高の影響もあり、需要が低迷していると思われる。
木材 建築資材の高騰、木材価格の高値止まりにより、新築住宅の建て控えにより住宅着工戸数が減少し、業況は低迷している。
印刷 印刷 2月に入り観光などが動きはじめ,やや受注が増え始めたが微増である。ただし原材料と光熱費の高騰で利益幅は減少している。製紙メーカーから燃料やチップの高騰の要因で3月にまた用紙の値上げがある。2022年の春と秋に続く3回目の値上げとなり計3回で約6割の値上げになった。顧客への価格転嫁も厳しい状況にある。
窯業・土石製品 石材加工 物価高騰に伴う販売価格の上昇については理解が得られた。受注は微増しはじめたが、業界の景気回復には至っていない。職人の高齢化が目立っており、地場産業を継続するためにも人材確保・後継者育成が必要である。
鉄鋼・金属 鍍金 三大悩みとして、1.電力費・原材料のコストアップ、2.それを十分に価格転嫁できないこと、3.人員が確保できないこと、があげられる。いよいよアフターコロナの気運が高まり、制限されていた営業活動で前述の悩みを解消したいと思っている。
建設用金属 建築鉄骨状況は、前月に引き続き県内見積り物件は少ないが県外物件受注などで工場稼働率は90%から115%で足元の稼働率は同業他社の協力加工により年度内は安定している。受注単価は、横ばいで推移しているものの原材料や諸コストの高騰が続いている状況下では、自社の原価管理をしっかり掌握することが重要である。
輸送機器 造船 工事量はあるが、工程の山谷で手待ちや人材不足が生じている。従業員は外国人が増えてきており、技術不足という面も問題になっている。
その他 団扇 各組合員とも問い合わせ等は増加していると思われる。当組合でも、復活した案件があるが数量は減少している。
漆器 2月10日~12日開催の香川の漆器まつりは好天に恵まれ多くの人で賑わった。各地の催事も少しずつ増えて売上も持ち直してきた。
綿寝具 2月の業況は昨年同月を比べて売上高は少し減少していた。自衛隊発注の布団の納期が2月末だったので人員を増やして間に合った。布団の単価も少し上がりよかったが、小売店の売上が月初めからだんだん下がり月末にかけてまったく売上がない時が続いた。同業他社も同じで自衛隊発注の布団が終わったので仕事がないと嘆いていた。
小売業 青果物 物価高騰に翻弄され野菜も一部冷害により品不足や高騰につながった月であった。社員の賃金値上げも大手の様に安易にできない。
石油 県外安売業者の進出により周辺地域で収益が悪化しているSSが増加している。対前年比取扱量が5%程度減少している組合員が多い。離島(広島)でSSが3月末で廃業する予定である。
電機 既に報道のとおり電気機器の貿易収支が赤字で各メーカーは家電から他の事業に基軸を変更している。このことは我々小売店に大きな影響を与えており、また家庭の家電普及率は軒並み100%以上、加えて部品・商品の供給不足があり、これらを総合的に考えると業界の景況が悪いのは否めない。そうなると次世代にバトンタッチしようと思っても拒否され、結果として廃業する店が増えてくる。組合員(店)の数が減り、組合そのものが立ち行かなくなるのを危惧している。
商店街 高松市① 2月中旬頃に新型コロナ感染第8波がピークアウトして日々の感染者数が減少に転じた辺りから、外出を控えていた高齢者層の来街数増が目立つようになってきた。行動制限もなく、旅行支援も継続し、また、インバウンド客も増加傾向の中、商店街はコロナ禍以前の賑わいを取り戻しつつある。ただこのところの物価高や光熱費の高騰から慎重な消費を心掛けるお客さんが多く、通行量の増加に比例して売上が増加しているわけではなく、本当に必要なものをできるだけ安価に購入しようとする動きが顕著であることや、旅行客やインバウンド客も一部の観光関連の店やドラッグストアへの売上貢献はあるものの、商店街全体としての売上は大きく跳ね上がらないでいる。一方、高級ブランド雑貨の一部や高級時計宝飾品は堅調さが継続されている側面もある。寒い日もあったがシーズンを通して比較的暖かい日が多く、冬物衣類等は動きが悪かったが、現在人通りも増えてきていることから春物の動きには期待をしている。昼間の飲食は随分数字が回復してきたが、夜の飲食は回転率も上がらず酒類を伴う飲食店は団体客が戻らず苦戦が続いている。商品に特徴があり、品質が良ければ、少々価格が高くても好調な飲食店もあり、店の方向性が重視されていると感じる。
高松市② 2月に入り経済面で明るい展望の話題が聞かれるようになってきたが、商店街の個店からは物価高に伴う売上不振等の嘆きの声を耳にする。商店街の人流は寒暖の影響を受けるが、週末は夕方からの人流は多く、デパ-トのイベント時も多くなってきたと感じる。
坂出市 コロナの影響が続き、特に法要等の規模が小さくなり以前の規模に戻らない。
丸亀市 新型コロナウイルスへの警戒感が薄らぎ、観光客の増加など人流が活発になり、飲食はじめ関連業種の業績は上向いている。日用品はじめ物販は、相変らず消費の停滞に苦しんでいる。原材料や光熱費の上昇で、すべての業種の収益に悪影響が出ているが、価格転嫁できないところが多く存在するようで、課題の一つと思う。
観音寺市 1月から2月は、稼働日数も少なく、例年の事ではあるけれど数字が上がらない。メーカーや卸問屋からの営業活動も希薄である。運送事業者各社にそれぞれ知り合いがいて、配送荷物数等について、よく聞くことにしているが、総じて小売店に対する配達数や荷姿などは減少・縮小していると意見が一致している。メーカー上代設定の商店は1割程度上昇しており、苦戦している。
サービス業 旅館 全体として、全国割の効果であがってきているが、当業界が大きく支援して頂いていることは重々承知しており、もし、全国割のつっかえ棒がなくなるとどうなるのか、考えるだけで厳しい。他業種と同様に、多くのホテル旅館が債務過剰になっており、返済のリスケも検討しながら、経営の舵を切っている。非常に危険ながけっぷちの道をいつまで走り続けなければならないのか、前述のつっかえ棒がなくなれば、いつ数多の倒産・廃業が始まるのか、外国の大地震の災害が全く身近に感じられる状況である。
美容 政府のデジタル庁の設置や行政のデジタル化の基礎となるマイナンバーカードの普及推進など、社会のデジタル化の動きは新型コロナウイルス感染症の感染拡大以降、急速に進展している社会情勢を受けて、美容業に於いても全美連、各都道府県組合、各支部に於いてホームページの開設やペーパ-レス化の推進が進み、各サロンに於いてもSNSやインスタグラム、キャッシュレス化に対応している店舗が増えている。
建設業 総合建設 感染症に対する制限緩和が実施されるようになり、有効求人倍率も上昇傾向ではあるが、建設業界における来年度新規入職者数は依然厳しい状況となりそうである。様々なイメージアップ戦略をうってきたが、求人に直結するのはなかなか難しい。労務費の改善は大きな進歩と言える。
板金工事 物件情報の減少に加え、仕入れ価格の高騰が続いている。
運輸業 タクシー 令和5年1月の対前年同月比は、営業収入118.5%、輸送人員124.4%と増加している。しかしながら、令和元年同月比は営業収入73.6%、輸送人員70.0%と新型コロナウイルスの影響は大きく、非常に厳しい経営状況が続いている。
トラック 令和5年1月分高速道路通行料金料額の対前年同月比は、4.4%減となり、対前月比では16.7%減となった。また、1月分利用車両数の対前月同月比は5.7%減となった。
貨物 (公社)全日本トラック協会、令和5年2月10日発表のトラック運送業界の景況感(令和4年10月~12月期)によると、経済活動の復調から輸送数量、運賃・料金の水準が改善したが、燃料、車両、修理費、運転者人件費等の輸送原価は上昇基調となり、営業利益及び経常損益を圧迫したことから、令和4年10月~12月期の景況感は▲25.8と前回より10.8ポイント改善したものの、限定的な回復となった。
     
 

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