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みなさま、明けましておめでとうございます。当方の担当も4年目に突入しましたが、本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
昨年、当方は「男はつらいよ」シリーズにハマり、DVD全48作を視聴破(このような日本語はありません)するという快挙?を成し遂げました。もちろん、さすがにずぅ〜っと観ているわけにはいかず、自宅で仕事をしているときのながら視聴や、就寝前が主なのですが、BGVとして、何度か繰り返して観ているうちに、自然にいろいろな細かいところに目がいき、その作品世界についての理解を深めていったのでした。そして、各種の寅さんガイドブックを買い込み、疑問に思ったことなどを、その都度調べたりしていったのです。
同シリーズについては、「一人の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」として、すでに多くの方にお馴染みですので、当方が改めてくどくど解説する必要はありませんね。ヒトそれぞれ、さまざまな角度からの魅力を見いだし、寅さんワールドに浸っているのでしょう。ただし、第1作から第48作までを短期間で、集中的に観る経験をしたヒトは、そうたくさんはいないのではないでしょうか(現在、NHK-BS2でも放映中ですが、足掛け3年の息の長いプログラムですし)。
現在なおもハマっている当方ですが、不思議なことがあります。同シリーズは、お正月映画の定番ですから、若いときから何度も観ているはずなのです。それなのに、これまでは、心の琴線にまったく触れずじまいでした。また、第46作の舞台が香川県琴島という設定で、ロケが高見島、志々島で行われています。当方は数年前に香川の離島巡りをした際に、そこがロケ地であることを知ったのですが、そのときにもピンとは来ませんでした。「男はつらいよ」に浸るためには、何がしかの下地がいるのでしょうか?同じ対象を目の当たりにしていても、それを素通りしてしまうか、それとも理解・認識できるようになるかは、自分の成長(あるいは単なる変化?)にかかっているのかもしれません。
秋頃には、「男はつらいよ」熱が高じて、学会で東京に出た折りに、柴又の寅さん記念館にまで足を運んでみました。来館者は、やはり年配の方々が中心でしたが、若い夫婦といった感じの方々もそこそこ見受けられ、わが国の成熟とともに、寅さんワールドは、若いヒトにも認知されつつあるのかもしれません。タッチパネルを操作しての「3択クイズ」がありましたので、一番上級の「名人コース」にチャレンジしてみました。5問ワンセットなのですが、館内がそれほど混んでいなかったので、3回続けて挑戦して、すべて正解!たまたまだったのかもしれませんが、ちょっとうれしかったです。ちなみに、そのときの問題は忘れてしまったのですが、例えば、「第4作で、ハワイ旅行に行けなかった寅さん達。とらやに潜んでいたのがばれた原因は?(解答:空き巣が入ったから)」などというレベルの問題です。余談ながら、このほど開始された「四国観光検定」も、あの、教科書のような無味乾燥のテキストブックのみならず、何らかの、楽しみながら行える学習方法があれば、自分でも合格確実なんですが...。
さて、第46作には、八栗寺の参道と小豆島らしき風景が、それぞれワンシーン登場します。観ていてそのことに気づき、確認のために手元のガイドブックを参照すると、詳しいものでも、前記2島と高松、琴平ぐらいまでで、その他のロケ地の記述は皆無です。そんなばかな!と思ったので、ネット検索してみると、どうやって調べたのか定かではありませんが、きちんと牟礼町、土庄町まで記載されている個人HPにたどり着き、大いに溜飲を下げた次第です。プロとしての商業出版が、アマチュアに負けていてそれでいいのか?とも思いますが、これが最近のわが国の現実なのでしょう。なお、HPを運営している個人の中には、「10年前から、1日1作見ることも珍しくない」ヒトもいらっしゃいます。
最近、映画の「間宮兄弟」とか、テレビドラマの「結婚できない男」とか、独身者をテーマとした内容が絶大な支持を集めるあたり、わが国が、本当に多様な価値観を受け入れられるようになってきたなぁ、としみじみ思うのですが、同シリーズがリアルタイムで公開されていた時代は、決してそうではなく、その中で寅さんが人気を博していたことが、今さらながら不思議です。そして、いろいろな制約の中で行動を組み立てることを余儀なくされている一般人から見れば、寅さんは、実に制約が少なく、楽しそうに生きているように見え、いったいどこがつらいのか?などと疑問を持ってしまいます。目に見えるつらい部分は、「失恋すること」ぐらいであり、当方には、寅さんを支える身内の人々や、タコ社長の方がよほどつらいと思えるのですが...。
タコ社長と言えば、映画の中では朝日印刷を経営しているわけですが、その時代々々の経営環境を反映したセリフが時々登場します。これらのセリフが出るたびに、読者のみなさまも、多かれ少なかれ、思わずうなづいてしまったのではないでしょうか。そして、もし、同シリーズが、2007年の今も続いていたならば、社長から、果たしてどのようなセリフが飛び出すのでしょう?それが、年越しの頃には、「高齢化とかいろいろあるけど、景気が着実に上向いているのを実感するよ!」となっていることを、心より祈念いたします。 |